金属積層造形機能搭載の小型同時5軸マシニングセンタ「XtenDED」を開発
2019年9月11日
産業機械メーカーの株式会社スギノマシン(富山県魚津市、代表取締役社長:杉野良暁)は、金属積層造形(Additive Manufacturing)機能を搭載した小型同時5軸マシニングセンタを開発しました。本商品は、9月にドイツで開催される工作機械の展示会「EMO」※1に実機を展示します。
1.装置概要
DED(Direct Energy Deposition)方式の積層造形機能を搭載した小型同時5軸マシニングセンタで、金属の積層造形から切削加工まで1台で完結できる複合加工機です。
ノズル先端より噴射される金属粉をレーザーで溶融・凝固させながら肉盛りするDED方式により、異種材料を組み合わせた積層造形が可能です。また、同時5軸制御による複雑な形状を造形できます。
積層造形用ノズルは切削加工時に退避する機構を有しているため、切削加工時にノズルが干渉しない構造になっています(特許出願済)。コンパクト設計により、積層造形機能と同時5軸制御マシニングセンタの複合加工機としては、業界最小クラスの省スペースマシンです。
2.開発背景・狙い
自社製の小型同時5軸マシニングセンタXion α-5AXをベースに高性能積層造形機能を搭載することで、異種材料を組み合わせた高機能部品の製作や、複雑な曲面形状を造形して精密に切削加工することができます。
航空機エンジン部品、摩耗した金型の再生、金型の耐久性向上などへの活用が期待されます。
3.特長
①超コンパクト
付属機器を含めたスペースは約7.8㎡とコンパクト ※業界最小クラス。
②DED方式による積層造形で、異種材料を組み合わせた高機能部品の製造が可能
③操作性の良い機内モニター機能付きタッチパネルを採用
4.仕様等
商品名 | XtenDED(形式名:Xion α-5AX-AM) |
用途 | ・航空機エンジン部品 |
ファイバーレーザーの出力 | 1kW |
CNC装置 | シーメンス製840Dsl |
外観寸法 | 幅3,125×奥行き2,500×高さ2,550 mm |
質量 | 5,000 kg |
販売開始時期 | 2020年4月 |
5.用語・補足
*1 EMO Hannover 2019
世界三大工作機械見本市の1つといわれる、欧州最大規模の工作機械見本市。
【会 期】2019年9月16日(月)~9月21日(土)
【開催地】ドイツ・ハノーバー
【2017年実績】来場者数: 130,000人 出展社数: 2,200社 (公式webサイトより)
【URL】http://www.emo-hannover.com/
※本ニュースリリースは、報道機関へ発表した資料から一部抜粋したもので、発表時点の情報です。内容は予告なく変更される可能性があり、最新の情報と異なる場合がございますので、あらかじめご了承いただけますと幸いです。
―本件に関するお問い合わせ先―
■株式会社スギノマシン■
精密機器事業本部 生産統括部 応用開発部
TEL:(076)475-5112