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アブレシブジェットカッタ VARUNA

2019年10月15日

産業機械メーカーの株式会社スギノマシン(富山県魚津市、代表取締役社長:杉野良暁)は、超高圧水で物体を切断・加工するウォータージェットカッタ*1シリーズのうち、付帯設備をコンパクトにまとめたオールインワン機「アブレシブジェットカッタVARUNA(ヴァルナ)」のモデルチェンジを行いました。加工速度の向上、自己診断モードの搭載、デザイン変更による作業環境の改善を実現しています。

本商品は、10月に愛知県名古屋市で開催される国内最大級の工作機械見本市「メカトロテックジャパン2019」*2に出品します。

アブレシブジェットカッタ Varuna

1. 装置概要

超高圧ポンプと切断装置が一体となったコンパクトなオールインワンモデルである「アブレシブジェットカッタVARUNA」のモデルチェンジを行い、性能と機能をパワーアップしました。

2. 開発背景・狙い

「アブレシブジェットカッタVARUNA」は2010年の販売開始以来、研究機関や平面形状の生産機など多用途で用いられてきました。

近年、更に用途が拡大する中で、加工時間の短縮や、操作性の向上が求められるようになってきたことを受け、モデルチェンジを行いました。

3. 特長 

【VARUNAの特長(従来同様)】

超高圧ポンプなど、ウォータージェット加工に必要な機器を1つの架台上に搭載しながら、設置スペースは約6m2(幅2,100mm×奥行き2,700mm×高さ2,200mm)とコンパクトな3軸制御切断装置。

加工エリアはX:1,000mm、Y:750mmと十分に広く、架台一体構造により、据付け、立上げ作業が非常に容易。

【モデルチェンジによる特長】

(1)加工速度向上

切断圧力を従来の300MPaから380MPaへ上げることにより、切断速度が向上(当社従来比20%向上)し加工時間を短縮できます。

(2)自己診断モード搭載

診断を開始すると、超高圧水発生ポンプの各部に設置したセンサーが数値を測定し、健全性を確認できます。異常停止する前のわずかな兆候も確認できるため、予兆保全に活用できます。

ウォータージェットに不慣れなユーザーの保守作業をサポートします。  

(3)周囲環境への配慮

装置全体をボックス構造にすることで開口部を減らし、超高圧ポンプ運転中の騒音低減や、アブレシブ切断加工時に発生する研磨材の機外への飛沫を防止します。

 ボックス構造化

(4)パターン切断機能

四角、丸、直線などの単純な形状であれば、加工用のプログラムを作成することなく、辺の長さなどの数値を入力するだけで、容易に加工できる機能を追加しました。

4. 仕様等

商品名

アブレシブジェットカッタVARUNA(ヴァルナ)

用途

平面形状のテストサンプルや製品加工

対象:企業の開発部門、研究・教育機関、加工業者

最大ストローク

X軸:1,000mm Y軸:750mm Z軸:200mm

外観寸法

幅2,100×奥行き2,700×高さ2,200 mm

質量(乾燥)

5,000 kg

販売開始時期

2020年3月

メカトロテックジャパン2019(MECT2019、2019年10月23~26日)に展示予定

5. 用語・補足

*1 ウォータージェットカッタとは

 超高圧水(水道水の約3,000~4,000倍)を極細ノズル(0.3~0.8mmほどの穴)から噴射することで、対象物を切断・加工する装置です。

 水のみの切断と、アブレシブとよばれる研磨材(細かい砂粒)を混入して切断能力を高める方法があります。

 対象物の材質を問わず、熱影響なく切断・加工できることが特長です。複合樹脂材、金属、CFRP、セラミックスなど様々な材料のほか、難削材・新素材も加工できます。

*2メカトロテックジャパン(MECT)

 西暦奇数年に名古屋で開催される、国内最大級の工作機械見本市。

 【会 期】2019年10月23日(水)~10月26日(土)
 【開催地】ポートメッセなごや      
 【URL】https://mect-japan.com/2019/


※本ニュースリリースは、報道機関へ発表した資料から一部抜粋したもので、発表時点の情報です。内容は予告なく変更される可能性があり、最新の情報と異なる場合がございますので、あらかじめご了承いただけますと幸いです。


―本件に関するお問い合わせ先―

■株式会社スギノマシン■

プラント機器事業本部 生産統括部 第一技術部

TEL:(076)475-2565

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