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液中微細コンタミ・油分除去ユニット JCC-HM

2019年10月17日

産業機械メーカーの株式会社スギノマシン(富山県魚津市、代表取締役社長:杉野良暁)は、微細な気泡*1を利用した液中微細コンタミ*2・油分除去ユニット「JCC-HM(ジェイシーシー エイチエム)」を開発しました。製造現場における切削油・洗浄液・研削液を浄化することで、環境負荷やコストを低減できます。一例では、本商品の利用により、洗浄装置の洗浄液を交換する周期が約3倍に伸びたことが確認されています。本商品は、今年10月に名古屋市で開催される展示会「メカトロテックジャパン2019」*2に出品します。

JCC-HM

1. 開発背景

製造現場で用いられる工作機械や洗浄装置は、切削液や洗浄液などを使用しています。近年、環境配慮やコスト低減の観点から、使用済みの液をすぐに廃棄せず、浄化して再利用する動きが広がっています。当社は、マシニングセンタや高圧洗浄装置を開発・製造・販売しており、お客様の間でも液の再利用のニーズがありました。そこで、効率的に液を浄化するユニットを開発しました。
一般的に複数ある浄化方法のうち、当社は、微細気泡の特性を生かした方式を採用しています。微細気泡は液中の粒子を凝集させる特性を持ち、それを生かして処理液中の切粉・油分などの異物を浮上分離させ、浄化します。フィルタを用いないため、回収した切粉・油分以外の廃棄部材が出ません。さらに、タンク内の構造を工夫することで、浄化能力と効率を高めています(特許出願済)。

2. 特長 

・微細気泡と内部構造により短時間で液中の異物を浮上分離
・浮上分離工程で堆積した過剰な泡を消す機能を追加。オーバーフローを防止。
・設備停止時も単独で動作可能。また、キャスター付きなので移設が簡単。

3つの方式で液中の異物除去を促進しています。
(1) 微細気泡による浮上分離
(2) コアレッサ(内部に設けた部品)に異物・油分を付着させて除去
(3) 処理液の流れをコントロールすることで異物・油分の浮上を促進

液中の異物除去促進によるメリットは以下の通りです。
 ① 洗浄ワークの清浄度向上(洗浄装置への適用)
 ② 加工設備・洗浄設備の各消耗部品の寿命延長
 ③ 廃液処理コストの低減、環境負荷の低減

3. 仕様等 

 

商品名

液中微細コンタミ・油分除去ユニット

JCC-HM(ジェイシーシー エイチエム)

用途

切削油・洗浄液・研削液の浄化

処理能力

11L/min

対応液温

Max.50℃

ユーティリティ

(駆動に必要な設備)

圧縮エア(0.25MPa以上)  ※電気配線不要

外観寸法

幅550 × 奥行き390 × 高さ920 mm

質量

50kg

タンク容量

40L

販売開始時期

2019年6月(発売中)

4. 用語・補足

*1 微細な気泡: 直径100μm未満の小さい泡です。

*2 コンタミ(コンタミネーション):混入した異物・不純物のこと。

*3 メカトロテックジャパン2019(MECT2019)

国内最大級の工作機械見本市で、西暦奇数年に名古屋市で開催されます。【会期】2019年10月23日(水)~10月26日(土)

【会場】ポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)

【主催】(株)ニュースダイジェスト社

【URL】https://mect-japan.com/2019/


※本ニュースリリースは、報道機関へ発表した資料から一部抜粋したもので、発表時点の情報です。内容は予告なく変更される可能性があり、最新の情報と異なる場合がございますので、あらかじめご了承いただけますと幸いです。


―本件に関するお問い合わせ先―

■株式会社スギノマシン■

精密機器事業本部 生産統括部 応用開発部 応用開発一課(早月事業所)

TEL:(076)477-2556

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