金沢工業大学と共同研究「多機能性生体材料」を開発
概要
当社は、金沢工業大学と共同して、カニの甲羅などに含まれる天然原料のキチン・キトサンを、ナノレベルの繊維状に加工して、医療用素材として人間の皮膚や骨などに利用できる「多機能性生体材料」を開発した。
従来の有機溶剤を使用する製造方法ではなく、ウォータージェット技術により水だけで製造が可能なため、人体に安全な人工皮膚や人工骨の細胞を培養でき、再生医療での応用が期待できる。
今後、金沢工業大学と金沢医科大学が協力し、実際の医療現場で実験を重ねる。
※写真は、生体材料で再生した指の組織
(金沢工業大学提供)
〔日本経済新聞,日刊工業新聞ほか 2010年5月26日掲載〕