ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
HOME > 【ニュースリリース】環境配慮型の原料「バイオマスナノファイバー(BNF)」活用に関する 技術資料を公開
プリントイメージを表示

【ニュースリリース】環境配慮型の原料「バイオマスナノファイバー(BNF)」活用に関する 技術資料を公開

 

環境配慮型の原料「バイオマスナノファイバー(BNF)」活用に関する技術資料を公開
銀ナノ粒子との複合化により、抗菌、抗ウイルス効果を発揮!​


2022年9月13日

株式会社スギノマシン(富山県魚津市、代表取締役社長:杉野 良暁)は、自然由来のバイオマスを原料としたナノファイバー*1(商品名:BiNFi-s)の用途開発に関する技術資料(テクニカルレポート)を公開しました。
今回は、キトサンナノファイバー(キトサンNF)と銀ナノ粒子*2の複合体による抗菌・抗ウイルス性について解説しており、抗菌・抗ウイルス製品の開発や利用に役立つ情報をまとめています。

BiNFi-s

​スギマシンが提供するセルロースナノファイバー「BiNFi-s」

1.環境配慮型の原料としての「セルロース」や「キトサン」活用

近年、海洋プラスチックや石油資源枯渇などの問題から、SDGsに沿って地球環境の資源を大切に使用し、持続可能社会を目指す取り組みが重要視されています。

セルロースは植物などからとれる自然由来の素材で、セルロースをナノサイズに細かく解した「セルロースナノファイバー」は、プラスチックやゴムなどに混ぜた際に強度を向上させながら、樹脂の使用量を減らすことができ、環境負荷の低い商品を造るための素材として、注目されています。また、キトサンはカニやエビなどの甲殻類の殻の主成分であるキチンより生成され、セルロースと似たような力学特性を有し、さらにアミノ基(-NH2)を有するため生体適合性なども合わせて有しています。

一方、銀は抗菌・抗ウイルス・消臭などの効果を有するため、サニタリー・トイレタリー・ヘルスケア製品、化粧品などで使用されています。銀ナノ粒子とすることで、その比表面積の高さから効果が高まるため特に期待されています。しかしながら、銀ナノ粒子は非常に凝集を起こしやすかったり、高価だったりと課題も多々あります。そこで、当社はナノファイバーに銀ナノ粒子を析出させた、複合体としての素材提案をしています。

2. 技術資料(テクニカルレポート)について

2022年3月に、スギノマシンではBiNFi-sと銀ナノ粒子複合体の製造および消臭効果について記した技術資料を発行しました。今回は、その続報としてキトサンNF/銀ナノ粒子複合体を用いた抗菌・抗ウイルス性について解説しています。

テクニカルレポートはスギノマシンのWebサイトからダウンロードいただけます。
◆ 詳細はこちら

3.「ナノファイバーなんでも技術相談室」随時受付中です

​ナノファイバー専門の技術者が、Web サイトからのお申し込みより1時間以内にご連絡する、気軽で専門的な技術相談サービスです。
◆ 詳細はこちら

4.用語・補足

*1 ナノファイバー
繊維を直径 100 nm以下、長さ 数µmのサイズへ微細化したもの。

*2 銀ナノ粒子
直径がナノオーダーの銀粒子。マイクロ粒子と比較して、比表面積が大きいのが特徴。この特徴は銀の抗菌や抗ウイルス性の効果向上や触媒反応率向上、電池の高容量化や軽量化に寄与する。

 


―本件に関するお問い合わせ先―

■株式会社スギノマシン■

経営企画本部 新規開発部 開発プロジェクトグループ

TEL:(076)477-2572