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溶接現場の作業環境、改善するには?

溶接現場

日本では、少子高齢化の進行により生産年齢人口(15~64歳)は2050年には5,275万人(2021年から29.2%減)に減少すると見込まれており、2040年には1,100万人も労働力が不足するといわれています。

​溶接業においても人材不足が慢性化しており、溶接工の確保が一番の課題となっています。

20年前と比較すると34歳以下の若年就業者が7%減少(※2022年時点)して高齢化が進んでいるうえ、一人前の溶接職人を育成するには何年も時間がかかるため、技能伝承が進まないという課題が顕著になってきています。

溶接工の確保が難しい理由として、ハードな作業環境が大きな原因の一つになっています。

(参考)
総務省|令和4年版 情報通信白書|生産年齢人口の減少 (soumu.go.jp)
2023年版ものづくり白書(ものづくり基盤技術振興基本法第8条に基づく年次報告) (METI/経済産業省)

溶接現場の作業環境問題

1.高温作業

溶接温度は高いものでは20,000℃近くになります。
高温の熱を浴びながらの作業になるため、環境によっては、特に夏場は暑い中での作業になることがあります。

2.強烈な紫外線

電気溶接では、アーク光という強い光が発生します。この光を裸眼で見続けると、視力が低下する場合があります。適切な保護具の着用が必要です。

強烈な紫外線

 

3.ヒューム(煙)

溶接作業を行う際、溶接ヒュームと呼ばれる煙が発生します。これは、熱で溶けた金属が蒸気に代わって大気中に放出され、空気中で冷やされることで酸化し、金属の小さな粒子になったものです。

特定化学物質(第2類物質)に指定されており、体内に取り込むと有害な物質です。

溶接ヒュームは一度吸い込むと体内に蓄積されてしまい、人体へ悪い影響を与えてしまいます。

防護服や換気設備、ヒュームコレクターなどが溶接ヒュームの対策として一般的です。

溶接ヒューム

 

4.重労働

溶接する対象物には重い物も多く、日常的に肉体労働が多く、体力が必要な仕事です。

 

 

溶接現場の環境を改善するには

作業者の安全と健康を守り、より働きやすい職場づくりのため、企業側は作業環境の改善は避けられないものとなっています。

とはいえ、人が溶接作業をする以上、リスクは減らせません。

溶接ロボットという解決策

改善方法として、溶接ロボットの導入を検討する企業が増えています。

ロボットに作業を代替させることで、作業者が紫外線や溶接ヒュームから離れて作業することができます。また、環境を改善するだけでなく、生産面でも大きなメリットがあります。

溶接ロボット

1.人手不足の解消

ロボットに作業をさせることで、少ない人数で効率的に工程を進められるため、人手不足に有効です。

2.品質を一定の基準に保つ

ロボットはティーチングされた一定の動作を繰り返すため、作業者の勘や技術に頼ることがありません。
しっかりセッティングすることで、一定の品質で作業を行うことができます。

 

しかし、産業界においてロボットによる自動化が一般的になりつつある中で、溶接工程へロボット導入はなかなか進んでいないのが現状です。

スギノマシンでは、シミュレーションソフト、センサー、ロボットをまとめてパッケージ化することで、導入しやすいシステムをご提供しています。
詳しくはお問い合わせください。

 

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