2013.02.15
最終更新日: 2024.07.12
  • 技術コラム

湿式粉砕装置「スターバースト」の特長について

世界各国で研究・開発が行われているナノテクノロジーは、情報通信やバイオ、環境、エネルギーなど、さまざまな産業分野で飛躍的な技術革新をもたらすと予測されています。

従来より、原料を微粒化する際、コンタミネーション(不純物)の混入や粒子径の不均一など、原料の機能特性を阻害する問題が発生していました。
これらの問題を解決すべくスギノマシンでは超高圧に加圧した粒子(原料)同士を斜向衝突させピュアな微粒化を行う画期的な工法を開発。新たな微粒化の世界を拓きました。

スターバーストの特長

1.粒子径の均一化

原料の噴射圧力をコントロールすることで、過剰粉砕が発生しないため、均一でシャープな粒度分布が得られます。

2.効率的な微粒化

原料のショートパスがないため、効率良く、短時間でナノレベルに微粒化します。

3.あらゆる原料を微粒化

粘度5,000mpa・s、固形分濃度(重量比)50%の原料まで微粒化が可能。また、独自のシール構造と単結晶ダイヤモンドノズルの採用により、硬質スラリーにも対応しています。

4.コンタミ・レス  

粉砕媒体(メディア)を使用していないため、コンタミネーション(不純物)の混入がほとんどありません。

スターバースト処理の特長が活かせる用途

不純物の混入を嫌う材料
電子部品用セラミックス、セラミックス添加物、医薬品、化粧品 など
変形、鱗片を嫌う材料
導電性ペースト、ニッケル粒子、銅粒子 など
粗粒の混入を嫌う材料
CMPスラリー、コピー用トナー、顔料 など
研磨性の高い粒子
アルミナ、シリカ、酸化セリウム など

スギノマシン・ウォータージェットを活用した微粒化技術

最高245MPaに加圧した原料同士をマッハ4の相対速度で斜向衝突させることで、
分散・乳化・粉砕・表面改質を行います。
原料の加圧には当社製スギノポンプを使用し、長寿命と高信頼性を実現。
70年に亘り進化し続けてきた、世界トップクラスを誇る
スギノ・ウォータージェットの技術と実績が活かされています。

微粒化のメカニズム

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