2025.04.16
最終更新日: 2025.09.08

SC-V40aによる爆速切削加工

労働人口不足の今、製造現場の課題は「段取り」

※当社調べ

大量生産から多品種少量生産になると、生産工程における段取りの比率が上がります。
つまり、有人作業時間が増える事を意味します。そしてマシニング加工における「段取り」は高度な作業にあたり、プログラム作成、刃具知識、機械精度の出し方や装置特性など、あらゆる知識や経験をもった有能な社員が担っています。
ところが、近年の労働人口不足、人材の流出、更には若手の教育不足により、現状を維持する事すら困難な状況に至っています。金属加工製造業の多品種少量生産化は今後も進む傾向にあるため、「段取り」比率増加を起因とした問題の根本解決が求められます。

多品種少量生産の課題

角材から削り出せば段取りは無くせる。しかし・・・

高度な段取り作業を低減する方法の一つとして、角材から形状を削り出す工法があります。ワークが変わっても治具を共有化できる事で治具の段取り変えが不要となり、多品種生産においても段取り時間の増加を大幅に減らすことが可能です。しかし、鋳物からの削りに比べ、角材からの形状削り出しは膨大な加工時間を必要とします。有人作業ではないとはいえ、加工時間は生産性に大きく影響するため、競争が激化する製造現場においては看過できない要素です。そこでスギノマシンでは、段取りも削り出し加工も爆速で完了させる、「爆速切削」を確立しました。

爆速切削とは?

6F材から削り出すことで治具共有化による段取りレスを実現し、鉄系材料の加工速度を追求したマシニングセンタ「SC-V40a」と、CAMを活用した高速加工プログラムとの相乗効果により、圧倒的スピードの削り出し加工を実現したスギノマシンのオリジナル加工技術です。

なぜSC-V40aで爆速切削ができるのか?

爆速切削加工を行う際、大型のMCでは加減速性能が足りず、#30MCでは機械剛性が不足します。
スギノマシンのSC-V40aは、高速・高負荷の加工に対応できるよう、構造体の改良や主軸の開発を行い、
爆速切削加工に充分な機械剛性とスピード(追従性)を備えています。

爆速切削加工 – 加工動画

段取りと削り出しを爆速で完了させた事例

工程見直しで内製化 ― リンクアーム

従来は外注で加工していた。
40年前に作った工法だったため見直しを行った。
▶ 爆速切削で都度削り出しに工程変更

[効果]
 ・加工時間が、1/3に短縮
 ・内製化により、外注費削減&サイクルタイム短縮

工法見直しで納期短縮 ― スクリューサポータ

従来は鋳物を購入し、社内でMC加工を行っていた。
鋳物納期のリードタイムにバラつきがあるため
まとめて手配を行い、余剰在庫が発生していた。
▶ 爆速切削で都度削り出しに工程変更

[効果]
 ・加工時間を、約7割短縮!
 ・都度削り出しで、納期短縮&在庫削減を実現

加工事例動画

加工事例①

加工事例①
加工時間を1/30に短縮

加工事例③

加工事例③
納期2週間→15分に短縮

加工事例④

加工事例④
外注工程を内製化&加工時間1/3に

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