【ニュースリリース】可搬質量が約3倍にアップした スイングアーム式コラムロボットを開発しました
2021年10月7日
産業機械メーカーの株式会社スギノマシン(富山県魚津市、代表取締役社長:杉野 良暁)は、産業用ロボット「スイングアーム式コラムロボット」の2品種において、最大可搬質量を増やしたタイプをそれぞれ新たに開発しました。本商品は10月20日より開催する「メカトロテックジャパン(MECT)2021」*1に出品します。
左:4軸20kg 水平タイプ 右:6軸50kg 垂直タイプ(参考展示)
概要と開発背景
省スペース、高剛性などが特長の産業用ロボット「スイングアーム式コラムロボット」の新タイプです。
4軸で可搬質量が20kgのタイプ(当社従来機の2.8倍)と、6軸で可搬質量が50kgのタイプ(同3.3倍)の2種類を新たに開発しました。
工場内の人手不足解消や生産性向上のための自動化ニーズが高まる中、当社の工作機械や洗浄機の装置間搬送用ロボットにおいて、より大きなワークへの対応が求められていました。そこで、ワークサイズや動作範囲に適したリーチ半径への見直し(拡大)や、高剛性で軽量なアーム構造の採用などにより、従来機よりも大きな可搬質量に対応させました。
特長
コラムロボットの特長(従来機同様)
・ロボット本体上部や背面へアームの飛び出しが無い。
・狭いエリアでの作業が可能。
・独自構造により、剛性や上下・左右方向への直進性が高い。
新商品の特長
(1)4軸20kg水平タイプ
・軽量なアームとリンク機構を組み合わせた独自構造により、高速動作が可能。(特許出願済)
・スカラ型ロボットのような、アーム上部への垂直軸の飛び出しが無いため、水平軸を含むロボットの高さ低減や±180度※の旋回動作が可能となる。
※可動域制限部品を付けない場合
画像:スギノマシン製小型マシニングセンタ、部品洗浄機との組み合わせ例
(2)6軸50kg垂直タイプ(参考展示)
・アームを下向きに折り畳んだ時の最小旋回半径が515mm以下のため、装置間などの狭いエリアへの設置や、省スペースでの旋回動作が可能となる。
・垂直多関節ロボットのような後側へのアーム飛び出しがないため、安全柵の設置スペースをコラム(柱部)よりも前側の動作範囲のみに縮小できる。
仕様等
用語・補足
*1 メカトロテックジャパン(MECT)
西暦奇数年に名古屋で開催される、国内最大級の工作機械見本市。
【会 期】2021年10月20日(水)~10月23日(土)
【開催地】ポートメッセなごや
【URL】https://mect-japan.com/2021/
―本件に関するお問い合わせ先―
■株式会社スギノマシン■
新規開発部
TEL:(0765) 477-2572