• TOP
  • ニュース
  • 【ニュースリリース】モジュール型精密部品洗浄機「JCC-Module」が2021年度グッドデザイン賞を受賞
2021.10.20
  • お知らせ
  • ニュースリリース

【ニュースリリース】モジュール型精密部品洗浄機「JCC-Module」が2021年度グッドデザイン賞を受賞

産業機械メーカーの株式会社スギノマシン(富山県魚津市、代表取締役社長:杉野良暁)が販売する、モジュール型精密部品洗浄機「JCC-Module (ジェイシーシー モジュール)」が、2021年度グッドデザイン賞※1(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞しました。

JCC-Moduleでは、どのような工場でも導入しやすく、またユーザーが直感的に扱うことができる商品を目指し、スギノマシンのブランドを体現するデザインに取り組んだ結果、高い評価を頂きました。当社のグッドデザイン賞への応募並びに受賞は、今回が初めてです。

また、本商品は本日から10月23日(土)まで愛知県名古屋市のポートメッセなごやで開催されている、工作機械の見本市「メカトロテックジャパン2021※2」に出展しています。

モジュール型部品洗浄機「JCC-Module」が2021年度グッドデザイン賞を受賞しました


受賞製品の概要


□製品名称

モジュール型精密部品洗浄機 「JCC-Module」


□製品概要

自動車、建機、二輪、航空機などの業界でそれらの構成部品を精密に洗浄、乾燥を行うモジュール型精密部品洗浄機。幅600mmの機能別モジュールを組み合わせる事で、洗浄から乾燥までの全ての工程を、生産計画に合わせて自由自在に対応可能な商品とした。

□ディレクター

株式会社スギノマシン 精密機器事業本部 JM生産統括部 応用開発課 光江 豊彰、晴柀 大樹、松井 大貴

同 経営企画本部 営業企画部 藤城 隆浩

株式会社GKインダストリアルデザイン※3

シニアデザインディレクター 若尾 講介氏


□デザイナー

株式会社GKインダストリアルデザイン デザイナー 辻本 慧氏、善本 裕香氏


□デザイナーからのコメント

近年の生産現場の変化を見据えて開発された「JCC-Module」の特徴と、スギノマシンが2016年から取り組んでいる「PI(プロダクトアイデンティティ)」の思想の、両視点からデザイン開発を行なった。PIでは「精緻」というキーワードを最上位に置き、各機械の特徴を活かしながら、スギノマシン商品全体のユーザー体験向上を目指している。今回の「JCC-Module」では、機能別によるコンパクト化と、単機・複数機で構成される作業空間を意識し、日常の作業の中から導き出される動線や使い勝手の良い高さ・角度を考慮した造形と機能的カラーリングを心がけ、モジュール機の特徴とPIを両立する洗浄機としている。


□グッドデザイン賞審査員による評価コメント

自動車や航空機などに用いられる大型部品を洗浄・乾燥する装置にも、少量多品種の流れとともに、デザインの潮流が感じられる。基本機能を分解し、コンパクトに設計することで、用途や目的に応じて、モジュールを自由に加減しながら運用できるようにしているなど、産業機械がおかれる環境をしっかり把握しており、よく考えられている。

□グッドデザイン賞ウェブサイトでの紹介ページ


https://www.g-mark.org/award/describe/52014


デザインの詳細


□デザインの背景

自動車、建機、二輪、航空機などの業界では、好景気下では短時間で大量生産、不況下では多品種少量生産という傾向にあり、前者では汎用性に乏しい専用機と呼ばれる装置が主流であった。これらは大型、高価という課題があったが、リーマンショックまでは一世を風靡した。以降は一転して小型でフレキシビリティーが高い装置が主流となった。さらに近年、脱炭素化、自動車のEV化にも拍車がかかった事から、生産される部品も小型で多様なものへニーズが大きく変わり始めている。これらを踏まえ、用途に合わせて柔軟に組み合わせが可能なモジュール型の洗浄乾燥機の開発が必要であった。


□経緯と成果

大型の専用機の課題であった、1.投資額、2.スペース、3.フレキシビリティーの問題を、機能別シンプル化、徹底したコンパクト化、モジュール化によって解決した。オペレーション面では、人間工学的な配置高さは勿論のこと、ユーザーの作業手順・頻度や姿勢を、実体験を通して徹底的に検証。単体機だけでなく複数機を並べて設置した際も、前面側で洗浄作業工程、背面側でメンテナンス工程が完結する機器構成とする事で、使いやすさと安全性を向上した。またスギノマシンの商品共通で採用しているプロダクトアイデンティティの考えのもと、ユーザーが対面する箇所にブルーグリーン、軽整備の箇所をホワイト、重整備の箇所をダークグレーと機能的な配色とする事で、ユーザー中心の考え方をベースに、より良い工場環境、職場環境の実現を目指した。


□デザインのポイント

1. どの工場にも導入しやすい徹底的なコンパクト化、機能を分けたモジュール構成

どの工場にも導入しやすい徹底的なコンパクト化、機能を分けたモジュール構成

2. 作業の流れ、操作、メンテナンスなどユーザーが直感的に扱いやすい配置高さ、 機能的な配色による区分け

作業の流れ、操作、メンテナンスなどユーザーが直感的に扱いやすい配置高さ、 機能的な配色による区分け

3. プロダクトアイデンティティにのっとった、スギノマシンのブランドを体現するユーザー体験


スギノマシンのデザインへの取り組み

当社は2016年に80周年を迎え、自社ブランドのさらなる強化を目的に、デザイン経営を見据えたコーポレートアイデンティティ(CI)の再定義と、それにともなうプロダクトアイデンティティー(PI)の構築を行いました。PIでは顧客の使い勝手を第一に考え、「精緻」というキーワードを最上位に据えて、そこから導き出される造形言語や、機能や造形を整理する色分けにより、商品デザインを構築しています。今回の受賞を励みに、これからも高性能かつ機能的なデザインに配慮したものづくりを続け、お客様に一貫した顧客体験を提供してまいります。


[過去の受賞歴]

■2017年 精密部品加工・洗浄一貫ラインが「第47回機械工業デザイン賞 日本力(にっぽんぶらんど)賞」受賞
■2018年 精密部品加工・洗浄一貫ラインが「JIDAデザインミュージアムセレクション vol.20」選出


用語・補足


​※1 グッドデザイン賞

1957年創設のグッドデザイン商品選定制度を継承する、日本を代表するデザインの評価とプロモーションの活動です。国内外の多くの企業や団体が参加する世界的なデザイン賞として、暮らしの質の向上を図るとともに、社会の課題やテーマの解決にデザインを活かすことを目的に、毎年実施されています。

受賞のシンボルである「Gマーク」は優れたデザインの象徴として広く親しまれています。

URL:http://www.g-mark.org/


※2 メカトロテックジャパン2021(通称:MECT2021)

国内最大級の工作機械見本市で、西暦奇数年に名古屋市で開催されます。

会期:2021年10月20日(水)~10月23日(土)

会場:ポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)

主催:株式会社ニュースダイジェスト社

URL:https://mect-japan.com/2021/


※3 株式会社GKインダストリアルデザイン

1952年設立の総合デザイン事務所「GKデザイングループ」にて、インダストリアルデザインを専門とし、業務用機器からコンシューマープロダクト、トランスポーテーションまで幅広い領域を対象に、総合的なデザインサービスの提供を業務としています。

URL:http://www.gkid.co.jp/index.html


■関連リンク


JCC-Module 商品ページ


グッドデザイン賞 受賞製品一覧ページ



―本件に関するお問い合わせ先―

■株式会社スギノマシン■

経営企画本部 営業企画部 プロモーション企画グループ

メールフォームでのお問い合わせ