【ニュースリリース】主軸テーパ40番小型・立形「SELF-CENTER SC-V40a」開発
2022年10月13日
株式会社スギノマシン(富山県滑川市、代表取締役社長:杉野 良暁)は、主軸テーパ40番小型・立形マシニングセンタ「SELF-CENTER(セルフセンタ)SC-V40a」を開発しました。
本商品は、10月5日より開催された「関西ものづくりワールド 工場設備・備品展」にて一部情報を開示し、2023年1月から販売開始します。
開発背景
当社の「SELF-CENTER」は1986年に誕生し、立形と横形、テーブル移動型からコラム移動型まで多彩な機械構成バリエーションがあります。「小物部品には小型マシンを」をコンセプトに、約半世紀にわたり、お客様のニーズに最適な「SELF-CENTER」シリーズを設計・製造してきました。
カーボンニュートラルなど、より効率的な生産方式が求められる中、これまでのカスタム対応の経験やノウハウを活かし、「SELF-CENTER」シリーズに主軸テーパ40番仕様を追加します。
SELF-CENTER SC-V40a の特長
以下3つの特長を持ち合わせ、高い稼働率を実現し生産性の向上に貢献します。
(1)高速・短サイクル加工
主軸中心から摺動面までの距離を従来機の1/3に短縮して、本体が受けるモーメント荷重を低減。
徹底したCAEの活用による構造解析とシミュレーションにより剛性を保ちながら移動体を軽量化。
立形40番マシニングセンタ (MC)でトップクラスの高速性を有し、非切削時間を大幅に短縮。
アルミ、鉄、樹脂、脆性材等、幅広いワークのサイクルタイム短縮に貢献します。
(2)他に類を見ない省スペース
30番 MCと同等の設置スペースで、大型ワークやワーク多数個取りが可能なX軸のロングストロークを確保。
設置面積あたりの生産性が向上します。
(3)徹底した切りくず対策
切りくずの確実な排出と除去により加工品質のトラブルやチョコ停を防止し、生産性を向上させます。
- ツールマガジンや送り軸を加工エリアと完全分離し、切りくずによるトラブルを防止。
- 立形MCながらセンタトラフを採用し、切りくず排出性を従来機の2倍に向上。
- 加工室内を配管・配線レスにすることで、切りくずによる断線トラブルを解消。
仕様等
商品名 SELF-CENTER SC-V40a
用途 金属部品、樹脂、脆性材等の精密加工
主軸先端形状 BBT40
主軸回転速度 Max.12,000min-1
外観寸法 幅1,440mm、 奥行3,245mm、 高さ2,755mm
各軸ストローク X 軸660mm、 Y 軸540mm、 Z 軸400mm
販売開始時期 2023 年1 月
―本件に関するお問い合わせ先―
■株式会社スギノマシン■
精密機器事業本部 技術統括部 第一技術部 装置設計二課
TEL:(076)475-5112