2016.07.26

最終更新日： 2024.07.12

拡管工具（エキスパンダ）加工の拡管評価・測定

チューブ・エキスパンダによる拡管過程

チューブの挿入

チューブと管板穴に密着

拡管継手の完成

チューブ・エキスパンダによる適正な拡管量は管板穴径、チューブ外径、チューブ肉厚の各寸法と管板およびチューブ材質によって異なります。
拡管度合を測定する一般的な方法として「チューブ肉厚減少率」と「チューブ内径増加率」の2つがあります。

拡管前

拡管後

Wt = ( ( D – d₀ ) – ( H – d₁ ) ) / ( D – d₀ ) × 100
d₁ = H – ( D – d₀) × ( 1 – Wt / 100)

Wt ：チューブ肉厚減少率 (%)
H ：拡管前の管板穴径 (mm)
D ：拡管前のチューブ外径 (mm)
d₀ ：拡管前のチューブの内径 (mm)
d₁ ：拡管後のチューブ内径 (mm)

Wd = ( d₁– ( d₀ + C ) ) / ( d₀ + C ) × 100

d₁ = ( d₀ + C ) × ( 1 + Wd / 100 )

一般的にWdは1~1.2%が目安とされています。

Wd　：チューブ内径増加率 (%)
d₀ ：拡管前のチューブの内径 (mm)
d₁ ：拡管後のチューブ内径 (mm)
C ：管板穴径とチューブ外径のすきま (mm) ( C = H – D )