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2025.02.04
最終更新日: 2025.03.13
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知識ゼロからのスタート!操作性と万全のサポート体制で省人化に期待【ロボットシミュレータ「CROROROS」|いしぐろ造形工房】

お客さま情報
有限会社いしぐろ造形工房様 (石川県小松市)
社員数:29人(2025年1月時点)
事業内容:建設用金属製品の製造
会社HP:https://ishiguro-zk.co.jp/

導入商品:産業ロボット用シミュレーションソフト CROROROS(クロロロス)

「世界の主要なロボットをサポート!」
CROROROSはロボットシミュレーションソフトです。ロボットシステムの導入から立ち上げまでの時間を大幅に短縮します。

・ロボットプログラミングにかかる時間を削減
・設備レイアウトやロボットのシミュレーションで干渉などのトラブルを未然に防止

商品詳細

概要

いしぐろ造形工房様は、主に建築関係のパーティションの製造を行っています。
板金溶接工程の慢性的な働き手不足の解消や熟練技術の継承などの課題を乗り越えようと、
2024年1月、ロボット用シミュレーションソフト(ロボットシミュレータ)「CROROROS」を含むスギノマシンの自動溶接ロボットシステムを導入しました。
ロボットもシミュレータも扱うのは初めてで、導入前は「何から始めればいいのだろう」と心理的なハードルを感じていたそうです。
実際に使い始めると、初心者でも操作が簡単で、「サポートがすごく手厚い」とフォロー体制に安心感や信頼感を持っていただいているといいます。
金田和歌社長とCROROROSを担当する藤枝咲さん(ものづくりデザイナー兼プログラム課長)にお話を伺いました。

この記事をまとめると…

【導入背景・課題】
・初の溶接ロボット導入でプログラム作成を効率的にできるよう、ロボットシミュレータ「CROROROS」を導入
【導入後の手応え】
・初心者でも操作方法がわかりやすい
・スギノマシンの手厚いサポート(操作トレーニングなど)
【効果・今後の展望】
・溶接以外の自動化への展開

インタビュー動画

◆課題・導入背景◆
「何から手を付けたらいいの?」
初めてのロボットシミュレータにいっぱいだった不安

――まずは導入の背景について教えてください。

金田和歌社長:いしぐろ造形工房では、主に建築関係のパーティションの製造を行っています。
スチール製の間仕切り部品やドア枠など、薄物精密板金加工を得意としています。
藤枝咲さん:私はモノづくりデザイナー兼プログラム課長を務めています。入社7年目です。
普段は取引先から受け取った紙の施工図を2次元CADに起こす仕事を担当しています。

藤枝咲さん
金田和歌社長

藤枝さん:CROROROSを導入したのは、2024年1月です。
溶接工程の自動化を目指し、スギノマシンの溶接ロボットを初めて取り入れ、
パッケージに含まれていたCROROROSでプログラム作成をすることになりました。
導入前、当社にはロボットやプログラミングに詳しい社員は1人もいない状態でした。
「ロボットを導入します」と社長に言われた時、正直に言うと「何もわからない状態でどうするんだろう」と思いました。
溶接職人が通常業務でさえパツパツの状態で、時間はなかなか作れないし、知識も全くないし…。
CROROROSを担当することになった私自身は、パソコン操作に苦手意識がありました。
同時に、ロボットによる自動化を進めなければならないという必要性も、日々痛感していました。
溶接工程では、比較的簡単で繰り返しの作業に熟練の職人の時間が取られたり、溶接作業に人が足りないから、
他の曲げ工程などから職人を連れてくることもあったりして、もどかしい思いをしていました。
ロボットを使えば、もっと力をかけたい作業に人や時間を当てられる。
不安はいっぱいでしたが、なんとか自動化を実現したいと思いながら、CROROROSを使い始めました。

◆導入後の手応え◆
操作トレーニングと頼れるフォロー体制
「小さな疑問点でも丁寧にサポートしてもらえる」
パソコン操作が苦手でも操作は簡単

――CROROROSを使ってみて、率直な感想はいかがでしょうか?

藤枝さん: CROROROSは溶接ロボットと共に納品されました。事前に依頼していたワークについては、スギノマシンがロボット溶接プログラムの基本形をCROROROSで作り、組み込んでくれました。
今は、複数ワークの溶接自動化を試行中で、当社がCROROROSでプログラムを修正して、ロボット実機の細かい設定を調整しているところです。
ロボットの動線を短くしたり、トーチとワークの距離や角度を調整したり、当社の溶接工程に合ったプログラムを試行錯誤しています。

藤枝さん:初めてのシミュレータに不安だらけでしたが、スギノマシンのサポートがかなり手厚いと感じています。
最初は納品時に、基礎的な動かし方を教えてもらいました。
さらに使い方がわかってきてからは、基礎から応用の段階に移り、「ここをこういうふうに動かしたいのだけれど、どうしたらよいか」や
「ワークを増やしてプログラムをつくるにはどうしたらよいか」など、当社のニーズに合わせて具体的なアドバイスをしていただいています。
当社ではCROROROSを担当する私の他に、ロボット実機を担当する社員が2人いて、それぞれの理解度に合わせて教えてもらえたので、とてもありがたいです。
小さな疑問点が出てくる度にメールで問い合わせをしていて、いつもわかりやすい回答をもらっています。
わかりやすい手順書を付けてもらうことも多くあります。
最近は自動化に向けてさらに前へ進んでいこうと、CROROROSを触る頻度を以前より増やしています。
その分、小さな疑問点が出てくるようになりました。
時には週2~3回、スギノマシンにメールで問い合わせることがあるのですが、すぐに対応してもらえます。

――使い勝手はいかがでしょうか?

藤枝さん:ドラッグアンドドロップなどの簡単なマウス操作で溶接する角度やトーチとの距離を変えられて、パソコン操作が苦手でも直感的に操作できると実感しています。私は細かい修正であれば、5~10分位でできるようになりました。

――CROROROSのプログラムをロボットに取り込んだ際の動作の正確さや再現性は、どうでしょうか?

藤枝さん:CROROROSで作成したプログラムをロボット実機で初めて動かしてみた時、動作がほぼ完璧に再現されて驚きました。
「私がやることはないんじゃないか」と思ったほどです(笑い)。
スギノマシンは溶接ロボットをかなり熱心に研究しているという印象で、溶接したワークを見てもかなりきれいでした。
本当に細かい動作は、ロボット実機での調整が必要になりますが、大まかな動きは正確なので、どなたでも安心して使えると思います。

◆効果・今後の展望◆
省人化と作業効率向上に高まる期待

――いしぐろ造形工房様では、ロボットによる自動化はまだ試行段階ということですが、今後、CROROROSを使っていくことで、どのような効果が期待できますか?

藤枝さん:当社では今、CROROROSを利用してロボット溶接システムを少しでも早く製造工程で活用し、作業効率を高めることを目標に取り組んでいます。
今後、対応できる作業やワークの形状が増えれば、溶接職人でなくても熟練の職人と同じような溶接ができるようになると思います。
溶接工程での省人化が進めば、当社が抱えている人手不足や熟練職人の技術継承などの課題を解決できるので、とても期待しています。
金田社長:CROROROSは、さまざまな工程のシミュレーションに活用することができると思います。
また、いろいろなメーカーのロボットに対応している、という柔軟性もあります。ロボットによる自動化の心理的なハードルが下がったので、溶接とは別工程の自動化をさらに進めていきたいです。

――「CROROROSだからこそ良かった」と思うことはどんなことでしょうか?

金田社長:CROROROSには、ロボットに慣れていなくても、ほとんどの操作を1人でできる使い勝手の良さやスギノマシンの手厚いサポート体制があります。
こうしたことは今後、CROROROSやロボットを使っていく中でとても重要なことであり、魅力だと感じています。
CROROROSを使った溶接工程の自動化をはじめ、スギノマシンには技術の力で当社の他の課題を解決してもらえることに今後も期待しています。

CROROROSの操作体験/トライアル受付中!

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- 3DCADモデルの取り込み
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- 動作作成、シミュレーション

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