【導入事例】クランクシャフト・ピン部側面仕上げの工程集約
複合加工機で旋削から仕上げまで
クランクシャフト端面の摺動性を確保するために面粗度(Ra0.4)が必要でした。
しかし、切削では、Ra0.8~1.0程度にしかならず、バラつきもありました。
スパロールを導入して課題を解決した事例をご紹介します。
困りごと・目標
困りごと
切削での仕上げは安定しない
偏芯している加工部の仕上げには専用の研削加工機が必要
加工箇所:クランクシャフト ピン部側面
現状の工法:研磨(布やすりで加工痕を消す)

目標
・仕上げ工程の集約
・面粗度:Ra0.4以下の安定達成
スパロールでの解決方法
選定機種・駆動機
解決後の加工方法
クランクシャフトは、メインシャフトを軸としてワークが回転します。
そのため、ピン部側面を仕上げるには、複合加工機で偏芯に合わせてツールを動かす必要があります。
スパロールは加工箇所に追従して、仕上げ加工を行います。
加工時のワーク回転イメージ
スパロールで解決できた理由:切削仕上げ加工 vs スパロール加工
クランクシャフト・ピン部をツールがワークに追従する工法で仕上げる場合、工具の突き出しが長くなり、回転速度も遅くなります。
切削工具は工具長が長くなると、ビビりやすくなり、精度が悪化します。
また、回転数が遅すぎると、構成刃先の発生や切削抵抗の増大を招き、表面粗さが悪化します。
スパロールは、工具長や回転数が精度や仕上りに影響しません。
加工条件を出しやすく、安定した精度で仕上げることが可能です。
まとめ
布やすりで研磨していた工程を、スパロール+旋盤1台に工程集約し、課題を解決できました。
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