真空乾燥機 「EVADRY(エバドライ)」
コンパクト&エコな真空乾燥機で、カーボンニュートラル達成に貢献!
洗浄後のワークを深部まで完全乾燥!
真空乾燥機「EVADRY(エバドライ)」は、洗浄後のワークに残った水分を、
真空を利用して蒸発させる装置です。
複雑形状のワークも深部まで徹底的に乾燥させながら、
電力消費が少なく環境に優しいエコな装置です。
※動画内に出てくる寸法は、現在の仕様と一部異なります。正しい寸法はページ下部の仕様表をご確認ください。
真空乾燥機とは? - 真空乾燥機の原理
機内を真空にすることで、ワークに残る水分を徹底乾燥!
気圧が下がると、水は100℃よりも低い温度で沸騰します。この原理を利用し、真空乾燥機「EVADRY」は
機内の気圧を真空まで下げることで、部品の深部に残る水分まで徹底的に蒸発させて乾燥します。
エアブローからの代替で、消費電力を大幅削減!
エアブローの電力消費は非常に大きいことをご存知ですか? エアブローでの乾燥工程を
真空乾燥機に置き換えることで、消費電力を大幅に削減することができます。
さらに、手作業でエアブローを行う人件費も削減できるため、コスト削減を強力に推進します。
CO2排出量 | コスト | |
---|---|---|
エアブロー | 10.5kg/h | 396円/h |
真空乾燥機 | 1.6kg/h | 59.1円/h |
* シリンダヘッドの乾燥における社内テストの実測値。削減率は使用環境により変動します。
真空乾燥機「EVADRY」の特長
小型かつキャスター付きで扱いやすい!
EVADRYは、高さ1,000mm・幅600mmとコンパクトな設計で、設置場所に困りません。
キャスター付きで、装置の移設も容易。誰でも扱いやすい小型真空乾燥機です。
簡単操作で、手作業でのエアブローから解放!
ワークをセットし、ボタンを押すだけで簡単&徹底乾燥。手作業でのエアブローによる乾燥作業から解放されます。省人化に繋がり、コスト削減につながります。さらに、蒸発時の気化熱でワークが冷やされ、冷却工程が不要となり工程短縮が可能です。
真空ポンプの排熱を利用した高効率乾燥!
真空乾燥では、ワークの温度を上げると、より効率良く水分を蒸発させることができます。
EVADRYは真空ポンプの排熱を利用して、真空室内の温度を上げ、乾燥度を向上。
コンパクトなボディながらも、効率の良い乾燥精度をご提供します。
オートシャッタ仕様で自動化・省人化にも対応!
オートシャッタ仕様で、ロボットやガントリーローダを用いた自動化・省人化に対応します。
洗浄機に隣接して設置することで、部品洗浄~乾燥の工程をコンパクトにまとめることができます。
主な仕様
オプション
ワーク回転仕様
真空槽内でワークを回転させて、ワークの奥部や
接触部に溜まった水分を動かすことで乾燥を促進。
乾燥時間を15%~25%削減できます。
熱風エアブロー
小物部品や樹脂製品など、真空乾燥しにくい
ワークを温めることで乾燥を促進します。
乾燥効率を10~15%向上します。
仕様表
EVADRY | EVADRY-WIDE | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
形式 | EVD-22 | EVD-22A | EVD-22WA | EVD-55WA | |||||
真空ポンプ | kW | 2.2 | 5.5 | ||||||
真空到達圧力 | kPa | 1.3以下 | |||||||
真空槽寸法 (幅×奥行き×深さ) |
mm | 400×370×265 | 700×500×150 | 700×500×400 | |||||
扉 | — | 手動 |
セーフティライトカーテン付き |
||||||
機種設定 | — | 最大15プログラムまで運転時間を設定可能 | |||||||
外観寸法 (幅×奥行き×高さ) |
mm |
600×1,450×1,150 |
900×1,800×1,270 | ||||||
装置質量 | kg | 500 | 600 | 800 | 1,000 | ||||
対応オプション | ― | 回転 | 熱風 | 回転 | 熱風 | 回転 | 熱風 | 回転 | 熱風 |
× | ○ | ○ | ○ | × | ○ | × | ○ |
用途例
- ワークの完全乾燥(多数個・異形状ワークも対応可能)
- 防錆対策
- 乾燥工程の省エネ対策
導入実績
- 自動車部品
- 半導体部品
- 樹脂製品
- カーボン材
- Mg複合材
- 建機部品
- 油圧部品 など
他工法との比較
乾燥方法 | メリット | デメリット | 乾燥レベル | CO2削減率* (対エアブロー) |
---|---|---|---|---|
エアブロー |
工場エアだけを使用するため |
騒音が大きい 電力消費が大きい |
水溜まり無し~ 水滴落下無し |
- |
ブロア |
自己発生させたエアを使用するため |
エアブローより エア圧力が低いため 乾燥精度は劣る |
水溜まり無し~ 数的落下程度 |
44.4% |
真空乾燥 |
完全乾燥ができる |
油分は乾燥できない | 完全乾燥 | 85.1% |
* 削減率は、シリンダヘッドの乾燥における社内テストの実測値です。削減率は使用環境により変動します。