スターバースト処理事例 カーボンナノチューブの分散

カーボンナノチューブ(CNT)を微粒化処理した事例を紹介します。
「スターバースト」処理により、CNTのチューブ構造をなるべく切らずに、凝集体を均一に分散させます。
原料処理の動画
カーボンナノチューブの特徴
CNTには以下の特徴があります。
1.導電性が高い
CNTは導電性が高く、リチウムイオン電池電極の添加剤などに利用されています。
2.直径がナノサイズのチューブ構造で、粒子は強固に凝集
CNTの粒子の凝集体を「スターバースト」で分散できれば、比表面積が高まるため、導電性が飛躍的に向上します。
CNTの分散
「スターバースト」でCNTを処理することで、チューブ構造をなるべく切らずに、凝集体を均一に分散させることができます。
処理条件
次の条件でCNTを「スターバースト」で処理します。
原 料: 濃度3wt%のCNTスラリー
処理装置: HJP-25001/ボール衝突チャンバー(φ0.10)
圧 力: 245MPa
pass回数: 3回
処理前と処理後の比較

処理前と処理後のCNTを比較しました。処理後のCNTは分散性が向上しています。
処理装置
今回使用した装置は「スターバーストミニ」です。
