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【ニュースリリース】NEDO助成事業「炭素循環社会に貢献するCNF関連技術開発」採択のお知らせ

2020年8月24日

株式会社スギノマシン(本社:富山県魚津市、社長:杉野良暁)は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成事業「炭素循環社会に貢献するセルロースナノファイバー関連技術開発」の助成先に採択されました。

採択テーマ14件のうちの1件で、「ウォータージェット技術を用いた革新的CNF製造プロセス技術の開発および乾燥技術の開発」を行います。

助成事業の概要

世界では石油の価格上昇や枯渇リスク、CO2排出量の増大に伴う温暖化問題に直面しており、将来的に石油資源の供給リスクを克服しつつ持続可能な低炭素社会を実現していくためには、バイオマスなどさまざまな非石油由来原料への転換が必要です。

植物素材であるセルロースナノファイバー(CNF)は、鋼鉄の5分の1の軽さで5倍以上の強度を有するバイオマス由来の高性能素材です。

関連技術は大きく進展し、実用化に向けてユーザー企業からの期待が増大している一方で、市場拡大にはさらなる用途の開拓やコストダウンが期待されています。

本事業では、製造コストを大幅に低減させるための製造プロセス技術の開発や、用途開発の促進、安全性評価等を行い、CNFを利用した製品の社会実装・市場拡大を早期に実現することで、CO2の排出量を削減し、エネルギー転換・脱炭素化社会を目指します。

事業名

炭素循環社会に貢献するセルロースナノファイバー関連技術開発

採択された研究開発項目

①「革新的CNF製造プロセス技術の開発」

採択されたテーマ名

ウォータージェット技術を用いた革新的CNF製造プロセス技術の開発および乾燥技術の開発

実施期間

2020年度~2024年度(予定)

NEDO ニュースリリース:https://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_101344.html

(詳細はNEDOの発表をご参照ください)

当社のセルロースナノファイバー(CNF)開発について

当社は、2011年から独自のウォータージェット技術を用いたCNFを「BiNFi-s(ビンフィス)」の商品名で開発・販売しています。

2016~2017年度NEDO助成事業「平成28年度 中堅・中小企業への橋渡し研究開発促進事業」や2017~2019年度NEDO委託事業「非可食性植物由来化学品製造プロセス技術開発/研究開発項目②「木質系バイオマスから化学品までの一貫製造プロセスの開発」/(1)セルロースナノファイバーの一貫製造プロセスと部材化技術開発/「3 木質系バイオマスの効果的利用に向けた特性評価」に参画し、効率的なCNFの製造技術や、樹脂複合化用の乾燥粉末を開発してきました。

今回は、CNFおよびCNF複合樹脂の製造コストを低減させる製造プロセス技術の開発を行い、価格を抑えたCNFの提供を目指します。

本研究を通して、環境に配慮した豊かな社会の発展に貢献してまいります。


■用語補足

・セルロースナノファイバー(CNF)

植物由来のセルロースを直径約20nm、長さ数μmにほぐすことで生まれる最先端のバイオマスナノ繊維素材です。植物繊維由来であることから、鉄鋼の5倍の強度を持ちながら軽さは5分の1と高強度・軽量性に優れ、資源の少ない日本において、森林資源を生かせる新素材として、世界中で注目されています。

■関連リンク


―本件に関するお問い合わせ先―

■株式会社スギノマシン■

経営企画本部 新規開発部 開発プロジェクト一課

TEL:(0765)24-5118  E-mail:binfis@sugino.com

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