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2022.01.25
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【ニュースリリース】環境配慮型の原料「セルロースナノファイバー(CNF)」活用に関する技術資料を公開


環境配慮型の原料「セルロースナノファイバー(CNF)」活用に関する技術資料を公開


熱分解特性について解説。セラミックスバインダー等への応用に向けた実験データ​


2022年1月25日

株式会社スギノマシン(富山県魚津市、代表取締役社長:杉野 良暁)は、自然由来のセルロースを原料としたナノファイバー*1(商品名:BiNFi-s)の用途開発に関する技術資料(テクニカルレポート)を公開しました。

今回は、セルロースナノファイバー(CNF)の熱分解特性を解説しており、セラミックスバインダー等への応用に役立つ情報をまとめています。

BiNFi-s


​スギマシンが提供するセルロースナノファイバー「BiNFi-s」

1.背景

近年、海洋プラスチックや石油資源の枯渇などの問題から、SDGsに沿って地球環境の資源を大切に使用し、持続可能社会を目指す取り組みが重要視されています。

セルロースは植物などからとれる自然由来の素材で、セルロースをナノサイズに細かく解した「セルロースナノファイバー」は、プラスチックやゴムなどに混ぜた際に強度を向上させながら、樹脂の使用量を減らすことができ、環境負荷の低い商品を造るための素材として、注目されています。

一方、日常の様々なものに使用されている「セラミックス」は、原料粒子を焼き固めて作製します。この製造工程では、接着剤として「バインダー」と呼ばれる材料を使用します。

セラミックス製造に欠かせない材料ですが、このバインダーを除去する際に、焼き固める過程で多量の熱エネルギーを必要としたり、二酸化炭素を排出したり、炭が残ってしまうという問題があります。

この「バインダー」に、植物由来のセルロースナノファイバーを活用することで、環境負荷を抑え、高効率なセラミックス製造を実現できる可能性があります。


2.技術資料(テクニカルレポート)について

今回、スギノマシンが発行した技術資料では、セルロースナノファイバーの熱分解特性に関するデータを掲載しています。

焼結工程が発生するバインダーの代替としての活用を検討した際に有効なデータとして、「熱重量変化」と「示差熱分析」の実験結果をまとめました。

​ 本実験は富山県新世紀産業機構の推進事業で、富山県産業技術研究開発センターと共同で実施したものです。

テクニカルレポートはスギノマシンのWebサイトからダウンロードいただけます。

◆ 詳細は

こちら


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4.用語・補足


*1 ナノファイバー



繊維を直径 100 nm以下、長さ 数µmのサイズへ微細化したもの。



―本件に関するお問い合わせ先―

■株式会社スギノマシン■

経営企画本部 新規開発部 開発プロジェクトグループ

TEL:(076)477-2572