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CASF(キャビテーションアブレシブサーフェスフィニシング)技術

AM部品のポストプロセス技術「CASF」

アブレシブ懸濁液が入った水槽内で高圧水を噴射することにより、
対象物表面の異常層除去と表面スムージング処理を行うと同時に、
キャビテーション効果による圧縮応力付与を行う加工技術です。

例えば、金属3Dプリンタで製作された部品は積層造形の過程において、
表層からおよそ150μm前後の位置に、溶け込み不良や空洞などの異常層が頻発します。

CASF加工技術では、その異常層を除去すると同時に、表面スムージング処理と
圧縮応力の付与も行え、疲労強度アップと疲労寿命向上が図れます。

 


CASFの原理/適応事例/効果

 

 

CASFの特長

金属積層造形部品(AM部品)の異常層を除去

AM部品に発生する異常層の解説図金属積層造形部品(AM部品)は造形の過程において、表層から
約150μm前後の位置まで、溶け込み不良やマイクロクラック等の
異常層が発生します。

異常層があると、部品の折損や疲労強度不足の恐れがあります。
また表面に残留している未融解金属粉末は、流体の摩擦抵抗を増やします。

CASFでは、表面から約200μmの位置までスムージング処理が可能です。
異常層・未融解金属粉末を除去し、同時に圧縮応力も付与され、
部品の疲労強度を向上できます。

CASFの処理前後の写真

 

金属積層造形部品(AM部品)のサポートストラクチャーを除去

CASFを施工すると、金属積層造形(AM)後にワークに残っているサポートストラクチャーを除去できます。

従来は手作業で除去を行うことが多く、さらに除去後は部品表面の磨き工程も必要でしたが、
CASFでは サポートストラクチャーの除去 と 部品表面のスムージング を1パスで行うことができます。

サポートストラクチャーの除去事例

部品の表面粗さ改善/疲労強度アップ・疲労寿命向上

部品の表面粗さを改善すると同時に、圧縮応力を付与して疲労強度アップ・疲労寿命向上が図れます。

CASF処理前後の部品の表面粗さ/残留応力の変化

 

内径にも表面処理が可能

CASFは流管などの曲がった内部穴でも、内径の表面処理が可能です。

流管へのCASF処理前後の比較

ダウンスキンも均一に表面粗さを改善

金属積層造形(AM)では、造形角度によって表面粗さが大きく異なります。特にダウンスキンの
45°前後が最も表面が粗く、部位的にもアクセスしにくく後工程で手間がかかることが課題とされます。

CASFでは、流体がAM部品の隅々まで作用するため、まとめて均一に表面処理を行えます。

ダウンスキンの解説図

メディアを使った表面処理とCASFの比較

 

技術セミナー アーカイブ動画

過去に開催したCWJP・CASF技術に関する技術セミナーの、アーカイブ動画を公開しています。
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[MECT2023特別セミナー]
CWJP/CASF技術紹介
- 次世代ピーニング技術について -

CWJP/CASF技術セミナー

「ウォータージェットピーニング」はメディアを使用しない
新しいピーニング技術として注目されています。

部品の疲労強度アップ、マイクロディンプルの形成、
AM部品の表面改質など、様々な付加価値を与える新しい工法です。
この新工法について、当社技術者が解説します。
 

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  積層造形(AM)部品・鋳造金属部品の
表面改質のためのCWJP・CASFプロセスの開発と、
航空宇宙、自動車、原子力、医療分野等への応用

元ボーイング社テクニカルフェローによる特別セミナー

元ボーイング社シニアテクニカルフェロー、ワシントン大学客員教授の
ダニエル・サンダース博士による特別セミナーの様子です。

講演ではCASFとCWJPについて、技術開発の歴史や
工法の特長・効果をはじめ、従来工法に取って代わる可能性、
現在の活用事例、技術開発におけるスギノマシンとの
取り組みについてもご紹介いただきました。

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