拡管工具「エキスパンダ」加工の拡管評価・測定
「チューブ・エキスパンダ」による拡管過程
チューブの挿入
チューブと管板穴に密着
拡管継手の完成
拡管の測定と評価
チューブ・エキスパンダによる適正な拡管量は管板穴径、チューブ外径、チューブ肉厚の各寸法と管板およびチューブ材質によって異なります。
拡管度合を測定する一般的な方法として「チューブ肉厚減少率」と「チューブ内径増加率」の2つがあります。
拡管前
拡管後
1.チューブ肉厚減少率の計算式
Wt = ( ( D - d0 ) - ( H - d1 ) ) / ( D - d0 ) × 100
d1 = H - ( D - d0 ) × ( 1 - Wt / 100)
Wt :チューブ肉厚減少率 (%)
H :拡管前の管板穴径 (mm)
D :拡管前のチューブ外径 (mm)
d0 :拡管前のチューブの内径 (mm)
d1 :拡管後のチューブ内径 (mm)
2.チューブ内径増加率の計算式
Wd = ( d1 - ( d0 + C ) ) / ( d0 + C ) × 100
d1 = ( d0 + C ) × ( 1 + Wd / 100 )
一般的にWdは1~1.2%が目安とされています。
Wd :チューブ内径増加率 (%)
d0 :拡管前のチューブの内径 (mm)
d1 :拡管後のチューブ内径 (mm)
C :管板穴径とチューブ外径のすきま (mm) ( C = H - D )
チューブ肉厚減少率と残留接触圧力
管板材質 | チューブ材質 | チューブ肉厚減少率(%) |
---|---|---|
鋼 | 鋼 | 7 |
鋼 | 銅 | 5 |
銅 | 銅 | 10 |
チューブ肉厚減少率と固着力
チューブ材質 STB340
チューブ材質 C6871
拡管工具「エキスパンダ」加工とは?