2024.03.05
最終更新日: 2025.02.25
  • 事例

【加工事例】クランクシャフトのバリ取り【ロボットバリ取り#01】

ワーク情報

ワーク情報

材質

  • 高力可鍛鋳鉄

前加工

  • 端面旋削加工

バリの種類

  • 切削(旋削)バリ

加工情報

加工内容

  • カウンターウェイト部面取りC0.4~1.0指示

現在の加工方法

  • リューターを使って手作業

合格判断基準

  • C面がC0.4~1.0に収まっていること
  • 目視わかるバリが残存していないこと

課題

課題① : 生産数・加工箇所が多く、バリ取り作業に割く人員が多く必要となる

課題② : 重量物かつ長物のため作業者の負担が大きく、危険も伴う

バリ取り診断

目的・目標値

目的

  • バリ取り作業の自動化・省人化

目標値

  • 面取り量 : C0.4~1.0

自動化を困難にさせる要因

要因1 : 加工機の仕様

  • クランクシャフト専用の加工機ではツールチェンジできず、バリ取りまでを一貫で加工することができない

要因2 : 形状

  • カウンターウェイト部の形状が複雑で、正確に輪郭をトレースするプログラムを作るのが困難
  • ビジョンセンサ等で都度補正プログラムだと、初期費用が高額で、プログラムが複雑化し、フィードバック制御で時間を要する

要因3 : 材質

  • カウンターウェイト部に鋳物製品由来の形状に若干のバラツキがあり、機械加工しようにも削り過ぎや削り残しが生じてしまう

選定機種・加工条件

選定機種

使用ユニット

型式 : BRQ-EZ01
フローティングタイプ : 伸縮型

BRQ-EZ01の詳細はこちら ▼

使用工具

種類 : 超硬ロータリーバー
形状 : 90°円錐型
刃先 : ストレート刃/シングルカット
直径 : Φ12.7

使用ロボット

機種 : 垂直多関節ロボット
可搬質量 : 25kg
※リーチ対応のため

加工条件

回転速度 15,000min-1
送り速度 3,000mm/min
スプリング 中スプリング
押し込み量 5mm

加工レポート

加工結果

  • 面取り量 : MAX.C0.66 MIN.C0.48

加工のポイント

Point1 : 多関節ロボットで3次元的かつ正確で高速な繰り返し動作
6軸同時制御による人の腕に近い動作によって立体的な形状のワークも対応可能!

Point2 : フローティング機構が形状に追従
伸縮型フローティング機構によってツールが輪郭に追従!
一定圧力でツールがならうので面取り品質も均一化!

Point3 : 形状寸法のバラツキもフローティング機構が吸収
高さ方向のバラツキは伸縮機能で吸収!
横方向のバラツキは伸縮機能でツールの当たる位置を追従させることで対応可能!

加工動画

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