【加工事例】クランクシャフトのバリ取り【ロボットバリ取り#01】

ワーク情報

ワーク情報
材質
- 高力可鍛鋳鉄
前加工
- 端面旋削加工
バリの種類
- 切削(旋削)バリ
加工情報
加工内容
- カウンターウェイト部面取りC0.4~1.0指示
現在の加工方法
- リューターを使って手作業
合格判断基準
- C面がC0.4~1.0に収まっていること
- 目視わかるバリが残存していないこと
課題
課題① : 生産数・加工箇所が多く、バリ取り作業に割く人員が多く必要となる
課題② : 重量物かつ長物のため作業者の負担が大きく、危険も伴う
バリ取り診断
目的・目標値
目的
- バリ取り作業の自動化・省人化
目標値
- 面取り量 : C0.4~1.0
自動化を困難にさせる要因
要因1 : 加工機の仕様
- クランクシャフト専用の加工機ではツールチェンジできず、バリ取りまでを一貫で加工することができない
要因2 : 形状
- カウンターウェイト部の形状が複雑で、正確に輪郭をトレースするプログラムを作るのが困難
- ビジョンセンサ等で都度補正プログラムだと、初期費用が高額で、プログラムが複雑化し、フィードバック制御で時間を要する
要因3 : 材質
- カウンターウェイト部に鋳物製品由来の形状に若干のバラツキがあり、機械加工しようにも削り過ぎや削り残しが生じてしまう
選定機種・加工条件
選定機種
使用工具

種類 : 超硬ロータリーバー
形状 : 90°円錐型
刃先 : ストレート刃/シングルカット
直径 : Φ12.7
使用ロボット

機種 : 垂直多関節ロボット
可搬質量 : 25kg
※リーチ対応のため
加工条件
回転速度 | 15,000min-1 |
送り速度 | 3,000mm/min |
スプリング | 中スプリング |
押し込み量 | 5mm |
加工レポート
加工結果
- 面取り量 : MAX.C0.66 MIN.C0.48
加工のポイント
Point1 : 多関節ロボットで3次元的かつ正確で高速な繰り返し動作
6軸同時制御による人の腕に近い動作によって立体的な形状のワークも対応可能!
Point2 : フローティング機構が形状に追従
伸縮型フローティング機構によってツールが輪郭に追従!
一定圧力でツールがならうので面取り品質も均一化!
Point3 : 形状寸法のバラツキもフローティング機構が吸収
高さ方向のバラツキは伸縮機能で吸収!
横方向のバラツキは伸縮機能でツールの当たる位置を追従させることで対応可能!

加工動画
加工テスト受付中

