【加工事例】段差のあるアルミ鋳物の面取り【ロボットバリ取り#07】

ワーク情報

ワーク情報
材質
- AC4C
前加工
- フライス加工
バリの種類
- 切削バリ
加工情報
加工内容
- フライス加工後のエッジ面取りC0.5指示
現在の加工方法
- 平ヤスリ・丸ヤスリを使って手作業
合格判断基準
- C面がC0.5以内に収まっていること
- 手で触ってわかるバリが残存していないこと
課題
課題① : 生産数が多いため作業者の負担が大きく、バリの取り忘れが発生する
課題② : 作業者の熟練度で品質に差ができる
バリ取り診断
目的・目標値
目的
- バリ取り品質の安定化
- 作業者の負荷軽減
目標値
- 面取り量:C0.5以内
- サイクルタイム:10秒/個(手作業と同等程度)
自動化を困難にさせる要因
要因1 : 形状
加工箇所に高低差5mmある切り欠きがあるため、3次元的で複雑な動作が必要になる
要因2 : 材質
アルミ鋳物で寸法や形状にばらつきが生じるため、面取り量が安定しない
選定機種・加工条件
選定機種
使用工具

種類 : 超硬ロータリーバー
形状 : 90°円錐型
刃先 : ストレート刃/シングルカット
直径 : Φ12.7
使用ロボット

機種 : 垂直多関節ロボット
可搬質量 : 7kg
加工条件
回転速度 | 8,000min-1 |
送り速度 | 6,000mm/min |
スプリング | 弱スプリング |
押し込み量 | 8mm |
加工レポート
加工結果

加工結果
- 面取り量:C0.4
- サイクルタイム:8秒/個
加工のポイント
Point1 : プログラムを単純化
ツールがワーク形状に追従し、2次元的な動作プログラムで3次元的な形状のバリ取りが可能に!
Point2 : プログラム補正が不要
伸縮型フローティング機構が寸法や形状のバラつきを吸収し均一に!

■ ツールの動作モデル図