【加工事例】軸受け部品のバリ取り【ウォータージェットバリ取り#04】

ワーク情報

ワーク情報
材質
- マルテンサイト系ステンレス(硬度HRC60程度)
前加工
- 切削→研削→熱処理
バリの種類
- 切削、研削バリ
加工情報
加工内容
- ピン角形状
現在の加工方法
- 手作業(ハンドグラインダー、不織布研磨剤)
合格判断基準
- ピン角
課題
課題① :手作業では品質を確保できない(軸受けとしての性能を満たせない)
課題② : 量産品につき作業者への負担が大きい
バリ取り診断
目的・目標値
目的
- バリ取り作業の自動化・省人化
- 品質の安定化
- 洗浄との工程集約
目標値
- エッジ形状 : ピン角(+0.1mm程度)
自動化を困難にさせる要因
要因1 : バリ取り工具では溝部やコーナー部のバリ取りができない
- 刃物やブラシでは干渉するため、溝部やコーナー部にアプローチできない。
要因2 : ワーク硬度が高いため工具寿命が短くなる
- 高硬度材につきバリ取り工具の寿命悪化が懸念される。量産するには不安がある。
選定機種・加工条件
選定機種
加工条件
噴射圧力 | 50MPa |
ノズル送り速度 | 10mm/min |
加工レポート



加工結果
- エッジ部、R部、コーナー部に発生したバリは除去できた。
- 高圧水によるワーク形状の悪化は見られなかった。
加工のポイント
Point1 :ウォータージェットで狭いところへアプローチ
刃物やブラシでは届かないような狭いところに発生したバリであっても、ウォータージェット
なら干渉やワーク本体を傷つける心配はありません。
Point2 :ノズル寿命がワーク硬度に左右されない
直接ワークに接触するバリ取り工法の場合、被削材の硬度はバリ取り工具の寿命に影響を与えます。
ウォータージェットバリ取りは直接ワークに触れないため、高硬度材や難削材であってもノズル寿命が
安定します。
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