「BiNFi-s(ビンフィス)」のニュースリリース
スギノマシンでは、新素材の活用を目指し、各機関との共同開発も含めて様々な研究開発を行っています。ニュースリリース情報を紹介します。
BiNFi-s 極長繊維(RMa)
セルロースナノファイバー(CNF)の物性を決定する重要な指標として、繊維長と繊維径が挙げられます。繊維長が長いほど補強性や増粘性が高く、繊維径が細いほど透明性や均質性が高くなります。当社では独自のウォータージェット製法によりCNFを製造しているため、繊維へのダメージを抑えながら、繊維幅を細くすることが可能です。WJ製法の技術を高めることで製造コストを維持しつつ、従来のCNFよりも繊維長が長く繊維径が細いCNFとしてRMaタイプを開発しました。
表面繊維化セルロース粒子
自社製「セルロースナノファイバー(CNF)」の製造技術を応用し、シングルマイクロサイズの「表面繊維化セルロース粒子」を新規に開発しました。
表面が繊維化された直径7μm程度のセルロース粒子で、市販のセルロース粉末や結晶セルロースと比較すると、その比表面積は約20倍の70m2/gであり、粒子表面を繊維化したことで、各種溶媒への分散安定性が向上しています。混合油の均一乳化や充填結合剤としての利用など、CNFとは異なる用途展開が期待される新材料です。
樹脂フィラー向けセルロースナノファイバーのドライパウダー
自社製セルロースナノファイバー「商品名:BiNFi-s(ビンフィス)セルロース」を独自に粉末化した、補強用フィラー(充填材)向けの「BiNFi-sドライパウダー」(以下、BFDP)を新規に開発しました。
さらに、BFDPと樹脂を複合化した場合に特異な強度特性が現れることを、富山県立大学との共同研究で発見しました。
シルクナノファイバー水分散体
富山県産業技術研究開発センター(旧:富山県工業技術センター)と共同で、新たな繊維素材「シルクナノファイバー水分散体」(シルクNF)とその製造方法を開発しました。
シルクNFは、原料が持つ保湿性や細胞活性化効果等の特性を保持したまま、水に均一に分散した状態で微細化しているため2次利用しやすく、化粧品や医療分野等で活用の幅が広がります。
セルロースナノファイバー/金属ナノ粒子複合体 製造手法
岡山県工業技術センターと共同で、自社製「セルロースナノファイバー(CNF)」に、シングルナノサイズの金属微粒子を均一に分散させた複合体を、従来法よりも簡便で、同サイズのナノ粒子を単独で得るよりも低コストで製造する手法を開発しました。