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スラッジ回収装置とは - スラッジが引き起こす悪影響とその対策

スラッジ回収装置の概要・効果や導入のメリット、スラッジが引き起こす悪影響などについてご紹介します。

スラッジとは?

スラッジとは

液面に浮上しタンクの表面を覆うスラッジスラッジとは、切削加工や研削加工を行う工作機械から発生する、微細な切粉のことです。工作機械が稼働している間は発生し続けるため、スラッジを回収しないと、クーラント中にスラッジはどんどん増えていき、さまざまな悪影響を引き起こします。

① 液面に浮上するスラッジ

スラッジはクーラント中の油に付着することで、液面に浮上します。油分と結合して液面に浮上したスラッジは沈みにくく、タンクの表面を覆ってしまいます。

② 液中を漂うスラッジ

稼働中の工作機械や洗浄機では、タンク内のクーラントの流れが速く、スラッジの多くは液中を漂っています。タンク内の流れが緩やかになると、油分の有無によって、浮上または沈殿を始めます。

③ 沈殿するスラッジ

スラッジは基本的には比重が重いため、流れがないタンクでは底に沈殿していきます。対策をしていないと、外からは見えないタンクの奥底に、スラッジは山のように溜まっていきます。

スラッジはタンクの中で、液面、液中、沈殿の3つに分類されます。

スラッジで、こんなお悩みを抱えていませんか?

切削・研削工具の寿命悪化

液中のスラッジがクーラントに混ざっていると、スラッジが加工時に工具を削ってしまい、工具の寿命が短くなります。工具は消耗品ですので、スラッジが多い状態を改善しない限り、ランニングコストが増加し続けます。

スラッジにより摩耗してしまった工具

切削油や洗浄液を腐敗させ、悪臭発生の原因に

スラッジに覆われたタンクでは嫌気性細菌が液を腐敗させて、悪臭が発生します。液面に浮上したスラッジは、やがてタンクの表面を覆ってしまいます。すると液中への酸素供給が絶たれ、嫌気性細菌が増殖し液を腐敗させてしまいます。腐敗した液は悪臭を放ち、作業環境を悪化させます。

■ 切削油・洗浄液のにおい対策に関する情報は、こちらのページをご参照ください

 

機械に不具合を発生させる

クーラント中に増えたスラッジは、やがてノズルやポンプを目詰まりさせてしまいます。目詰まりが発生すると、機械を停止させたり、ポンプの保守費用がかさんだりと、様々な悪影響を引き起こします。

加工面の粗さが悪化し、品質低下の原因に

マシニングセンタでは、スラッジが内部の給油配管を詰まらせることで、切削油が少ない状態で切削してしまいます。すると、加工面の粗さが悪化し、品質低下を招きます。

スラッジがワークに直接傷をつける

研削盤では、研削液中にスラッジが含まれると、ワークに付着し直接傷つけることにもつながりかねません。

清掃作業が大変

クーラントタンクに溜まったスラッジの清掃作業で苦労している様子クーラントタンク内に溜まってしまったスラッジですが、定期的な清掃作業が必要です。清掃の際は液を全て抜く必要があるほか、タンクの奥底に溜まったスラッジを引っ張り出す必要があり、大変な重労働で、作業員に大きな負荷をかけてしまいます。

スラッジに関するお悩み、スギノマシンの「JCC-HM」が解決します!

切削油のにおい、腐敗臭を防ぐ浄化ユニット「JCC-HM」スギノマシンの「JCC-HM」(ジェイシーシー エイチエム)は、
マイクロバブルの力で、スラッジを浮かせて除去するスラッジ回収装置です!

1. マイクロバブルがスラッジを浮かせます!

マイクロバブルは電荷を帯びており、液中の油分や異物を吸着する特性があります。その特性を利用して、液中のスラッジや油分をマイクロバブルに吸着させ、液面に浮上させることで、分離・回収します。

JCC-HMがマイクロバブルを使ってスラッジを浮かせる仕組み

2. JCC-HMなら、液面と液中のスラッジをダブル除去!

液面に浮上しているスラッジを回収するフロートオプションもご用意しており、1台で液中スラッジと液面スラッジを両方除去できます。
沈殿スラッジ以外は回収できるため、稼働率が高い加工機や、タンクの流れが速い洗浄機でのご使用に最適なスラッジ回収装置です。

3. スラッジだけでなく油分もまとめて回収可能!

​マイクロバブルには油分も付着するので、スラッジと油分を同時に除去できます。従来はオイルスキマーなどの油分回収装置と、スラッジ回収装置を別々に用意する必要がありましたが、JCC-HMを導入すれば1台に集約することができ、お客様のコスト削減に貢献します。

さらに、マイクロバブルを発生させるJCC-HMは、液の浄化と同時に、液中に空気を送り込みます。すると、液中の酸素量が増えるため、酸素を嫌う嫌気性細菌の数が減少し、液の腐敗の原因を解消できます。汚れや油分を浮かせて除去するだけでなく、タンク内の環境を良くするエアレーションも同時に行えるため、腐敗の原因を徹底的に防ぎます。

4. 浮かせて分離するのでフィルタが不要!環境に優しい!

スラッジ回収装置「JCC-HM」は、液中のスラッジを浮かせて回収するため、フィルタが不要です。交換費用や手間を削減でき、コスト削減にもつながります。

5. 錆びにくいオールステンレス製

JCC-HMは錆びにくいオールステンレス製。現場で長く快適にご使用いただけます。

6. 自社製マイクロバブル発生ノズルで効率的に浮かせます

効率良くスラッジを回収する秘訣は、自社製のマイクロバブル発生ノズルにあります。スラッジ回収装置「JCC-HM」では、スラッジを浮かせることに特化したマイクロバブルを発生させる、自社製オリジナルノズルを採用。スラッジを効率よく浮上させ、回収します。

 

スラッジ除去の様子を動画でご確認ください!

 


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