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切削油の臭い・工場の悪臭の原因と対策|株式会社スギノマシン

切削油の臭い・工場の悪臭の原因と対策をご紹介します。

切削油の臭いの原因は?

嫌気性細菌の増殖

嫌気性細菌が液を腐敗させて、悪臭が発生します。切削油の悪臭は、液の腐敗が原因です。腐敗を引き起こす原因は、酸素を嫌う"嫌気性細菌"の増殖。室温が高い工場ではタンク内では細菌が増殖しやすく、特に夏場にはあっという間に強烈な腐敗臭を発するようになります。

 

クーラント内の油分や汚れ

さらに特筆すべき要因として、切削油(クーラント)内の油分や汚れが挙げられます。この油分や汚れは、前工程で部品に付着したものが持ち込まれてしまい、稼働を続けるうちにどんどん液中に増えていきます。
切削液中に増えた油分は次第に液面へ浮上していき、タンクの表面を覆って空気を遮断します。すると、酸素が少なくなったタンク内で、嫌気性細菌は液中の汚れを養分として急激に増殖し、液の腐敗が進んでいきます。

汚れたタンクが多いと、工場内の臭いもきつくなります。

 

切削油の臭いで、こんなお悩みありませんか?

作業者の健康問題/集中力や作業効率の低下

悪臭がひどい工場では、作業者は吐き気・気持ち悪いといった体調不良を引き起こすことがあります。体調不良とまではいかなくても、集中力が低下したり、作業効率が悪化したりと、作業者が気づかないうちにも、切削油の腐敗臭は私たちに様々な悪影響をもたらしています。

 

近隣住民からの苦情

工場で発生している悪臭が外に漏れてしまうと、近隣住民から苦情が来てしまう場合もあります。事業活動に伴って発生する悪臭については「悪臭防止法」という法律が定められており、対策が求められています。
しかし、環境省によると2019年に発生した悪臭に関する苦情は、全国の工場・事業場で計6,103件*にものぼります。企業イメージを悪化させる恐れがあるだけでなく、中には訴訟に発展するケースもあります。

​*令和元年度(平成 31 年度)悪臭防止法等施行状況調査の結果について - 環境省HPより

衣服や車にまでにおいが付く

切削油の臭いによる悩みは、職場だけに留まりません。作業着や体に付着した臭いは、工場を出てもなかなか取れず、車に臭いがうつったり、家に帰っても服や髪の毛からの臭いが気になったりと、切削液の臭い・工場の悪臭はあなたの周りをどこまでも付きまといます。

 

切削油の臭いの対策方法

液を新しくする

腐敗した液を新しくすることで、一時的に切削油の臭いがなくなります。手っ取り早く悪臭を改善する方法として、腐敗臭を放つ切削油を新しくする方法があります。しかし、更液作業には時間も手間もかかるほか、同時にクーラントタンクをきれいに清掃しないと、新しい液もすぐに汚れてしまいます。
清掃は半日~1日かかる重労働のため、現場ではつい放置されてしまいがち。かといって、汚いクーラントタンクのままで頻繁に液を交換していると、膨大な更液コストが発生してしまいます。

 

油分を除去する

オイルスキマーなどで液中の油分を取り除くことで、悪臭発生の原因の1つを解消できます。切削油の腐敗の原因となる嫌気性細菌の増殖を防ぐため、液中に混入してしまった油分を取り除くという手段もあります。しかし、オイルスキマーといった浮上油を回収する各種装置は、浮上していない油は回収できなかったり、稼働するうちにうまく油を回収できなくなったりという課題もあります。

油分除去・オイルスキマーに関する情報は、こちらのページもご参照ください。

 

曝気を行う

液中に空気を送り込むことも効果的です。嫌気性細菌が減少し、腐敗しやすい環境を改善します。液中に空気を送り込むことも効果的です。エアレーション装置でクーラントタンク内に直接空気を送り込むことで、酸素を嫌う嫌気性細菌が減少し、液が腐敗しやすい環境を改善できます。しかし、タンクに直接エアレーションを行うと、液が泡立って溢れてしまう恐れや、ポンプ類がエアを吸い込み、振動や故障の原因になるリスクがあります。

 

JCC-HMは1台で、全ての対策を実現します!

切削油のにおい、腐敗臭を防ぐ浄化ユニット「JCC-HM」スギノマシンの「JCC-HM」(ジェイシーシー エイチエム)を導入すれば、
切削油の悪臭対策を、これ1台で全てまとめて実現できます!

1. 液の寿命を延ばして、更液回数を大幅削減!

JCC-HMは、マイクロバブルを発生させて、切削液中の汚れや油分を浮かせて除去します。汚れや油分を回収することで、液の腐敗を防止。液の寿命が延びるため、更液無しで長くキレイに使えるようになり、更液にかかるコストを削減できます!原理は以下のとおりです。

  1.  腐敗臭がする汚れた切削液をJCC-HMに給水します。
  2.  同時に、マイナスの電荷を帯びるマイクロバブルを発生させます。マイクロバブルは液中に酸素を送り込み、悪臭の原因となる嫌気性細菌を減少させます。
  3.  発生したマイクロバブルに液中の汚れや油分が付着します。
  4.  マイクロバブルは周囲の泡とくっついて、大きな泡になって上昇していきます。
  5.  液面まで浮上した泡は消滅し、液面に残った汚れや油分のみを回収します。
  6.  きれいになった液はそのままタンクへ戻り再利用されます。

JCC-HMがマイクロバブルを使って切削油の臭いを改善する仕組み

 

2. 液中に分散している油分まで浮かせて徹底除去! もちろん浮上油も!

JCC-HMなら、液中に分散している油分もマイクロバブルで浮かせて除去できます。浮上油の回収装置は数多くありますが、それらは液中に分散している油分までは回収・除去できません。JCC-HMはマイクロバブルが液中の油分まで浮かせるため、液全体に含まれる油分を、装置の稼働状態を問わず、常に効率良く取り除きます。
また、オプションの浮上油回収ユニットを取り付けることで、液面に溜まった浮上油も素早く回収。液面・液中両方の油分を、これ1台で徹底的に回収できます。

 

3. マイクロバブルを発生させて、液中の酸素量を増加!嫌気性細菌が減少!

汚れや油分を浮かせるためのマイクロバブルが、エアレーションの効果も発揮します。液中の酸素量を増やし、悪臭発生を防止します。さらに、マイクロバブルを発生させるJCC-HMは、液の浄化と同時に、液中に空気を送り込みます。すると、液中の酸素量が増えるため、酸素を嫌う嫌気性細菌の数が減少し、液の腐敗の原因を解消できます。汚れや油分を浮かせて除去するだけでなく、タンク内の環境を良くするエアレーションも同時に行えるため、腐敗の原因を徹底的に防ぎます。

 

悪臭除去の様子を動画でご確認ください!

 


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