2013.02.15
最終更新日: 2024.07.12
  • Q&A

よくある質問(FAQ) ローラ・バニシングツール SUPEROLL(スパロール)

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Q

加工可能な材質は?

A

塑性変形する金属であればスパロール加工は可能です。
スパロールで加工できる素材の硬度は、通常HRC40が限度です。
高硬度に熱処理されたワークの加工にはダイヤモンド・バニシングツール「キャッツアイ」の使用を推奨いたします。

ダイヤモンド・バニシングツール「キャッツアイ」は、こちらをご覧ください。

Q

加工可能な最小径は?

A

加工可能な最小径はツールの種類によって異なります。
詳細については各ツールの紹介ページをご覧ください。

Q

どのような駆動機が必要ですか?

A

特別な駆動機を必要としません。 回転と送りの機能があればどんな機械でも使用できます。
なお、スパロール加工は切削加工と比較して加工トルクが小さく、駆動機の動力も小さくてすみます。
汎用ボール盤、旋盤、夕レット盤、中ぐり盤、ドリルユニットなどに取付けて簡単に使用できます。

Q

寸法はどのくらい変化しますか?

A

スパロール加工を行うと、表面の凹凸が押しならされる分、寸法はわずかに変化します。

詳細はこちらをご覧ください。

 

Q

表面粗さはどのくらい仕上がりますか?

A

最良でRz0.2μmの表面粗さが得られます。ただし仕上がり表面粗さは材質や前加工面粗さ、加工条件等に大きく左右されます。

表面粗さについての詳細はこちらをご覧ください。

Q

真円度はどう仕上りますか?

A

表面粗さの向上に伴い真円度はわずかに向上します。
しかし、スパロール加工は表面層に限定した塑性加工であり、楕円などの基本形状は改善できません。

Q

硬度はどのくらい上昇しますか?

A

鉄系金属はHv40程度上昇します。
ステンレス材ではHv100程度硬度が上昇するケースもあります。
なお、硬度上昇はワーク表面から0.1~0.2mmの深さまでです。

Q

薄肉ワークは加工できますか?

A

スパロール加工は、ワーク表面をローラで転圧して仕上げます。したがって、ワークはローラの転圧に耐えうる充分な肉厚(内径の20%以上)が必要です。肉厚が薄い場合ウネリが発生したり、真円度が悪くなることがあります。通常、次の方法でこの問題を解決します。

  1. バニシ量を小さくする。
  2. 治具を使って外周をサポートする。
  3. 肉厚を薄くする前にスパロール加工を実施する。

なお、お客様の仕様に合わせ、薄肉ワーク専用ツールも設計・製作いたします。

Q

どのような前加工表面が適しますか?

A

スパロール加工は表面の凹凸をローラで転圧して平滑に仕上げる塑性加工法です。前加工面は旋盤や中ぐり盤による規則的な送り模様が最適です。
ドリルなどによる不規則な加工面は、谷の部分を完全に埋めることができず良好な仕上がり面は得られません。

Q

疲労強度はどのくらい向上しますか?

A

旋削加工に比べて疲労強度が約30%向上します。
疲労強度の向上は、次の3つの相乗効果によるものです。

  1. 表面部分に生じる圧縮残留応力。
  2. 加工硬化による材料強度の増加。
  3. 表面仕上げによる微細な凹凸の除去。

Q

特殊なツールは製作可能ですか?

A

お客様のニーズに合わせた最適なツールを設計、製作いたします。

Q

加工時間はどのくらいですか?

A

研削加工と比較して加工時間は約1/10~1/20と短く、ワンパスで鏡面仕上げができます。

最適な回転速度と送りについては、こちらをご覧ください。

Q

加工は何回もするのですか?

A

スパロール加工は研削加工やホーニング加工と異なり、1回通し(ワンパス)で鏡面仕上げができます。2回以上加工しても、その効果はわずかです。

Q

ツール径は固定ですか?

A

スパロールSH/SBシリーズおよびSAシリーズは0.0025mm毎の微調節機構を内蔵しています。

Q

ツールは使い捨てですか?

A

ローラやマンドレル等 の消耗部品は全て交換可能なため、ランニングコストは安価です。

Q

ワークの寸法矯正(サイジング)はできますか?

A

数μm~10数μmであれば寸法矯正 (サイジング)は可能です。
材質や加工条件により異なりますが、一般的に寸法変化は内径加工で10数μm、外径加工で数μm程度です。

Q

曲面や球面は加工できますか?

A

曲面や球面加工用として、下記ツールを取り揃えております。

各ツールの詳細はツールの名称をクリックしてご覧ください。

曲面加工用

球面加工用

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