ウォータージェットでできること│JCC(ジェットクリーンセンタ)シリーズ

高圧ポンプで加圧した水をノズルから噴射し、対象物に衝突させることで様々な作用を生み出す “ウォータージェット加工”。
スギノマシンの「JCC(ジェットクリーンセンタ)」は、NC制御で最高245MPaのウォータージェットを噴射し、バリ取り・洗浄・剥離・ピーニングなど多彩な加工が行える装置です。 JCCによるウォータージェット加工で何ができるか、またその特長やメリットについてご紹介します。
ウォータージェット加工でできること

JCCによるウォータージェット加工では、水道水の約5倍〜1,250倍に加圧した高圧水を、NC制御で狙い撃ちして対象箇所に衝突させます。
このウォータージェットが物体に衝突したときの衝撃エネルギーによって、機械部品の複雑形状部や加工穴内部にある細かいバリ、あるいは表面や内部に付着しているスケールや被膜、目に見えないような切粉(切りくず)・砥粒までも除去できます。
また、ウォータージェットはその圧力領域によって、洗浄、バリ取り、剥離、ピーニングなど様々な効果を発揮します。得たい効果に合わせて噴射圧力を制御することで、最適な成果を得ることができます。
切粉除去
ウォータージェットの威力を使って、タップ穴や溝部に挟まった切粉まで一瞬で確実に除去します。

油汚れの洗浄
ウォータージェットと洗浄剤を組み合わせることで、部品に付着した油汚れと切粉をまとめて除去できます。

バリ取り
最高245MPaの高圧水は、硬いバリも一瞬で吹き飛ばします。深穴や交差穴など、ツールがアクセスできない部位に最適です。

高清浄度洗浄
ウォータジェットに関する豊富な経験とノウハウで、油圧部品やEV部品などで求められる高清浄度要求を達成します。

スケール除去
焼き入れ後に付着するスケールを高圧水で除去できます。ランスノズルを使用することで、内径部のスケール除去も可能です。

溶射膜除去
施工部位の周辺に付着した余計な溶射膜を、ウォータージェットで狙い撃ちすることでピンポイントに除去できます。

エンジンメンテナンス(煤取り)
自動車や船舶のエンジンに固着した煤をウォータージェットで剥ぎ取ります。搬送装置を組み合わせて自動化も可能です。

このほかにも様々なウォータージェット関連商品・技術がございます。
また、スギノマシンでは、各種ウォータージェット加工のテストを承っております。
専用フォームより、まずはお気軽にご相談ください。
JCCによるウォータージェット加工の特長・メリット
JCCで行うウォータージェット加工には、様々な特長・メリットがあります。
スギノマシンは世界に認められたエンジニアリング力で、ウォータージェットの活用を後押しします。
自動化・省人化に対応
NC制御によりウォータージェット加工を自動化。搬送・脱着を行う周辺機器のセットアップまで一括で承ります。

高い防音性と安全性
洗浄室は防音設計のため、高い防音性と安全性を発揮します。騒音問題、安全問題をまとめて解決します。

洗浄工程を集約
ウォータージェットでバリ取り・洗浄をまとめて実施でき、乾燥機能も搭載可能。3つの工程を集約して、省人・省スペース化。

プログラム作成が簡単
使い慣れたGコードでプログラムを作成できます。マシニングセンタをお使いの方はすぐにでもご活用いただけます。

狙い撃ち可能で省エネ
NCで狙い撃ちすることで、高品質な加工を実現するだけでなく、必要な動力・ランニングコストを最小限に抑えられます。

水が原因で故障しない設計
JCCは洗浄室と機械室を完全に分離。水により電装品が壊れるリスクがなく、トラブルで生産を停めません。

全て自社製で高い信頼性
高圧水発生ポンプから、装置、ノズルに至るまで、全てスギノマシンで設計・製造しており、安心してお使いいただけます。
