CLIMATE CHANGE
気候変動
方針・基本的な考え方
当社は、カーボンニュートラル社会の実現に向け、「脱炭素に向けた製品・サービスの提供」、「エネルギー効率の改善」、「再生可能エネルギーの使用」などにより、温室効果ガス排出量の削減に取り組みます。
推進体制
目標と実績
スギノマシンは、2025年CO₂排出量25%削減(2020年度比)を目標に掲げ、2024年度は2020年度比20%削減しました。削減目標の対象範囲についてはグループまで拡大することを検討しており、省エネルギー対策、再生可能エネルギー導入などの取り組みを推進することで、当社グループのさらなるCO₂排出量削減を目指します。CO₂排出量の算定はGHGプロトコルに則った算定・開示を行っています。
<CO₂排出量削減の中長期目標>
- 2050年までにカーボンニュートラルの実現
- 2025年CO₂排出量25%削減(2020年度比)※
※当社(単体)のScope1およびScope2を対象としています
CO₂排出量実績
| 区分 | 単位 | 2020年度 (基準年) |
2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | 2024年度 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Scope1+2 | t-CO₂e | 6,319 | 5,491 | 5,225 | 5,130 | 5,248 | |
| Scope1 | 945 | 894 | 721 | 673 | 797 | ||
| Scope2(マーケット基準) | 5,374 | 4,597 | 4,504 | 4,457 | 4,451 | ||
| CO₂排出量削減率(2020年度比) | % | - | 13 | 15 | 19 | 20 | |
※2023年度まで当社の国内製造拠点(本社・早月事業所、滑川事業所、掛川事業所)を対象範囲とし、2024年度よりこれらに加えてスギノダイレクトサービスを対象範囲としています(カバー率:81.9%)
※ Scope1:燃料の使用や工業プロセスによる直接排出
Scope2:他社から供給された電気・熱の使用に伴う間接排出。CO₂排出量の算定には各年度の電気事業者別調整後係数を使用しています
2024年度の当社の温室効果ガスScope3排出量は68,599t-CO₂eで、サプライチェーン全体の93%を占めています。カテゴリ1の区分での排出量がもっとも多く、Scope3の総排出量の約87%です。
Scope3カテゴリ別排出量実績
| カテゴリ | 算定方法 | 対象 範囲 |
単位 | 2023年度 | 2024年度 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Cat.1 購入した製品・サービス | 購入した製品・サービスの金額と「サプライチェーンを通じた温室効果ガス排出量算定に関する基本ガイドライン」の原単位をかけて算定しています。 |
単体 |
t-CO₂e | 53,544 | 59,514 | |
| Cat.2 資本財 | 購入または取得した資本財の金額と「サプライチェーンを通じた温室効果ガス排出量算定に関する基本ガイドライン」の原単位をかけて算定しています。 | 4,444 | 4,670 | |||
| Cat.4 輸送、配送(上流) | 輸送、配送費は会計科目の性質上、Cat.4とCat.9が混在しているため、より割合の多いcat9で算定しています。 | ― | ― | |||
| Cat.5 事業活動から出る廃棄物 | 事業活動から発生する廃棄物の処理の金額と「サプライチェーンを通じた温室効果ガス排出量算定に関する基本ガイドライン」の原単位をかけて算出しています。 | 534 | 574 | |||
| Cat.6 出張 | 従業員の出張等で発生する旅費交通費の金額と「サプライチェーンを通じた温室効果ガス排出量算定に関する基本ガイドライン」の原単位をかけて算定しています。 | 665 | 772 | |||
| Cat.7 雇用者の通勤 | 従業員に支給する通勤手当の金額と「サプライチェーンを通じた温室効果ガス排出量算定に関する基本ガイドライン」の原単位をかけて算定しています。 | 1,185 | 1,228 | |||
| Cat.9 輸送、配送(下流) | 主に販売した製品の輸送費の金額と「サプライチェーンを通じた温室効果ガス排出量算定に関する基本ガイドライン」の原単位をかけて算定しています。 | 1,387 | 1,841 | |||
| Scope3 排出量合計 | 61,759 | 68,599 | ||||
※当社の国内製造拠点(本社・早月事業所、滑川事業所、掛川事業所)を対象範囲としています(カバー率:77.5%)
※Scope3:製品の原材料調達から製造、販売、消費、廃棄に至るまでの間接排出(サプライチェーン排出量)
<未算定カテゴリについて>
・カテゴリ3は算定対象範囲が限定的であるため算定省略
・カテゴリ8はScope1,2で算定していないリース物件の使用がなく算定対象外
・カテゴリ10は販売した中間製品等の構成割合が少ないため算定除外
・カテゴリ11、12は次年度以降算定
・カテゴリ13、14、15は非該当
CO₂排出量削減の取り組み
スギノマシンは中長期目標の達成に向けて、経年でのCO₂排出量の把握を行っており、省エネルギー活動、再生可能エネルギー導入を通して、スギノマシングループのCO₂排出量を削減していきます。
2024年度は、本社・早月事業所にも太陽光発電システムを導入し、CO₂排出量を2020年度比で20%削減しました。
省エネルギー活動の取り組み
当社は、省エネルギー活動として、これまでも電気設備のインバータ化、窓への反射塗料の塗布、LED導入、空調設備の更新などによるエネルギー効率の向上に努めてきました。現在は、スギノマシンの全工場に電力使用のデマンド監視とそれと連動したデマンド抑制、全国の事業所やオフィスにおける定期的なエネルギー使用量を調査、省エネルギー機器への切替推進活動の実施により、エネルギー使用量の管理と効率化に努めています。
エネルギー使用量(原油換算)

※ 2023年度まで当社単体を対象範囲とし、2024年度よりこれに加えてスギノダイレクトサービスを追加しています
空調設備の省エネ
早月事業所では、環境性が高いガスヒートポンプ式の空調設備を採用しています。クリーンなガスを使用するガスヒートポンプには、電気のような送電ロスがなく、電気式ヒートポンプと比較して大幅に電力消費やCO₂を削減する効果があります。
再生可能エネルギーの導入
滑川事業所では2023年2月に太陽光パネルを設置して、再生可能エネルギーの利用を開始し、太陽光発電量をエントランスのモニターで表示しています。2024年度の発電量実績は、840,206kWhでした。
また、2024年10月には本社・早月事業所の第1工場、第2工場にも太陽光発電設備を設置し、稼働を開始しました。年間の発電量は約825MWhを見込んでおり、稼働開始から2025年3月末時点の発電量は、255,071kWhでした。
エコドライブの取り組み
スギノマシンは、燃料の使用によるCO₂排出低減を目的に、営業職など、業務で車両を使用する社員を対象として、エコドライブに取り組んでいます。エコドライブにはCO₂排出量低減以外にも、事故防止効果があります。定期的な意識啓発研修を通じて、取り組みを徹底しています。