QUALITY 製品の品質・安全への取り組み

スギノマシンは、必ずお客様の期待に応え続けるという強い想いをもって、技術や品質を高め、グローバル市場で信頼を築いてきました。この精神を受け継ぎ、価値ある製品を創出し続けるために、品質方針を策定し、方針に基づいた運用に取り組んでいます。

スギノマシン 品質方針

高品質で安全な製品とサービスを継続的に提供して、顧客の満足と信頼を得るとともに、社会の未来創りに貢献する

  1. 社員全員が品質意識を高く持ち、自分工程で品質をつくり込む
  2. 円滑かつ充分なコミュニケーションをとり広く情報を共有して、顧客要求仕様を満たす製品づくりを行う
  3. 法令・規制、当社自主規則、その他要求事項を遵守する
  4. 品質マネジメントシステムが効果的に運営されるよう継続的に改善する
  5. 人材育成に努め、一人ひとりが知識、技術、技能の向上に取り組み、ノウハウの伝承活動を行う

品質マネジメント体制

スギノマシンは、全社的な品質方針や目標策定、目標に対する進捗のモニタリングなどの品質マネジメントを、品質保証本部が中心となって行っています。品質マネジメントシステムを各組織で運用することで、全社横断の品質管理がなされています。

品質マネジメント体制図

指標・目標

スギノマシンの製品は、特定の業種・業態・プロセスにおいて必要不可欠とされる「ニッチ」なもので、付加価値が高いという特徴があります。また設計や生産のみならず、販売・管理に至るまで、お客様の期待を超えてカタチにしていく「超技術」を磨くべく、年度ごとに品質目標を設定し、より安全で品質の高い製品を創出しています。

品質に関する指標・目標(2023年度)
指標 目標
不具合発生件数 前年度比20%削減

品質向上に向けた取り組み

品質マニュアルの統一

スギノマシンは、これまで組織ごとに運用していた品質マニュアルを、全社一体のものとして統一しました。品質マネジメントシステムの仕組みを統合し一本化することにより、全社展開がしやすくなり、全社の品質に関する意識の向上につながることが期待されています。

品質検査の徹底

スギノマシンでは、お客様に安全で高品質な製品をお届けするため、開発や設計段階においてデザインレビューを行い、設計や構想の中に潜む潜在的な問題や改善の余地を特定しています。また製造段階においては、受入検査、工程内検査、出荷検査などの各種品質検査を適正な手順で実施し、徹底した品質管理に取り組んでいます。

S-up活動

スギノマシングループでは、業務の効率化に取り組む「S-up活動*」を実施しています。
日々職場の問題点を発見し、創意工夫により解決する改善活動を行っています。それら改善活動の中から優秀な取り組み事例を選び出し、半期ごとに全社発表会を行うことで、横展開を推進するとともに、社員のモチベーションアップを図っています。

* S-up活動 :「S」は、スギノマシン、5S、「up」は常に向上心を持って進める業務改善のマインドを表しています

品質強化月間

スギノマシングループは、社員の品質意識を向上させ、モノやサービスの品質を高めることを目的に、定期的に「品質強化月間」を実施しています。品質強化月間は、都度テーマを変えて、取り組む意義や進め方を明示し、各事業所・オフィスに展開しています。品質強化月間の終了後には、各部門が実施報告書を作成し、取り組みの成果の検証と課題抽出につなげています。

製品安全の確保に向けた取り組み

安全な製品利用に関する情報公開

ウォータージェットは当社技術を生かした特有の製品です。水を数十から数百m/秒の高速で噴流することによって、切断、洗浄、はつり、剥離など、さまざまな用途で大きな効果を発揮しますが、そのエネルギーは非常に高いため、使用方法を誤ると重大な事故につながる可能性があります。当社は、ウォータージェットの基礎知識と正しい取り扱い方法を積極的にお客様に共有するとともに、万が一事故が発生した場合の対処方法をWEBサイトで開示しています。

製品不具合の発生時の対応

スギノマシンが製造し販売した製品に不具合が発生した場合は、原因の調査および応急処置・再発防止対策を早急に講じます。品質保証本部ではそれらの対策の妥当性について確認を行うとともに、講じた対策が全て完了するまで管理を行うなど、確実なフォロー体制を整備しています。
万が一、PL(製造物責任)事故などの重大な製品事故が生じた際には、社長への報告・承認を経て、品質保証本部長がただちに対策チームを組織し、必要に応じて対策会議を設置し、原因の究明と対策を実行します。不具合については、製品別・原因別に分類し、統計を作成するなどして、事象の再発防止につなげています。

品質研修

スギノマシンは品質向上のために、多様な研修や資格制度の導入をしています。

研修・資格制度一覧
研修・資格制度名 対象者 内容
品質マネジメントシステム(QMS)研修 QMS対象部署社員 「品質とは」という初歩から内部品質監査員レベルの方まで4段階に分けて実施
内部品質監査員講習 内部品質監査員候補者 内部品質監査員になるための講習
品質管理検定(QC検定) 希望者 年に2回実施し、1回の検定につき60~70人が受検
外部講師を招いた技術講習 希望者 メーカーや外注先企業のご担当を講師に招き、技術の向上を目的とした講習会を毎月実施