QUALITY
製品の品質・安全
方針
スギノマシンは、必ずお客様の期待に応え続けるという強い想いをもって、技術や品質を高め、グローバル市場で信頼を築いてきました。この精神を受け継ぎ、価値ある製品を創出し続けるために、品質方針を策定し、方針に基づいた運用に取り組んでいます。
スギノマシン 品質方針
高品質で安全な製品とサービスを継続的に提供して、顧客の満足と信頼を得るとともに、社会の未来創りに貢献する
- 社員全員が品質意識を高く持ち、自分工程で品質をつくり込む
- 円滑かつ充分なコミュニケーションをとり広く情報を共有して、顧客要求仕様を満たす製品づくりを行う
- 法令・規制、当社自主規則、その他要求事項を遵守する
- 品質マネジメントシステムが効果的に運営されるよう継続的に改善する
- 人材育成に努め、一人ひとりが知識、技術、技能の向上に取り組み、ノウハウの伝承活動を行う
2025年4月1日 品質保証本部長
品質マネジメント体制
スギノマシンは、全社的な品質方針や目標策定、目標に対する進捗のモニタリングなどの品質マネジメントを、品質保証本部が中心となって行っています。品質マネジメントシステムを各組織で運用することで、全社横断の品質管理がなされています。

指標・目標
スギノマシンの製品は、特定の業種・業態・プロセスにおいて必要不可欠とされる「ニッチ」なもので、付加価値が高いという特徴があります。また設計や生産のみならず、販売・管理に至るまで、お客様の期待を超えてカタチにしていく「超技術」を磨くべく、年度ごとに品質目標を設定し、より安全で品質の高い製品を創出しています。
品質に関する指標・目標(2023年度)
指標 | 目標 |
---|---|
不具合発生件数 | 前年度比20%削減 |
品質向上に向けた取り組み
品質マニュアルの統一
スギノマシンは、これまで組織ごとに運用していた品質マニュアルを、全社一体のものとして統一しました。品質マネジメントシステムの仕組みを統合し一本化することにより、全社展開がしやすくなり、全社の品質に関する意識の向上につながることが期待されています。
品質検査の徹底
スギノマシンでは、お客様に安全で高品質な製品をお届けするため、開発や設計段階においてデザインレビューを行い、設計や構想の中に潜む潜在的な問題や改善の余地を特定しています。また製造段階においては、受入検査、工程内検査、出荷検査などの各種品質検査を適正な手順で実施し、徹底した品質管理に取り組んでいます。
S-up活動
スギノマシングループでは、業務の効率化に取り組む「S-up活動*」を実施しています。日々職場の問題点を発見し、創意工夫により解決する改善活動を行っています。それら改善活動の中から優秀な取り組み事例を選び出し、半期ごとに全社発表会を行うことで、横展開を推進するとともに、社員のモチベーションアップを図っています。
* S-up活動 :「S」は、スギノマシン、5S、「up」は常に向上心を持って進める業務改善のマインドを表しています
品質強化月間
スギノマシングループは、社員の品質意識を向上させ、モノやサービスの品質を高めることを目的に、定期的に「品質強化月間」を実施しています。品質強化月間は、都度テーマを変えて、取り組む意義や進め方を明示し、各事業所・オフィスに展開しています。品質強化月間の終了後には、各部門が実施報告書を作成し、取り組みの成果の検証と課題抽出につなげています。
<2023年度の品質強化月間のテーマ>
• 技術・ノウハウの明文化による技術伝承 • 設備・機器の総点検
お客様の安全等に配慮した対応方針
スギノマシン 行動基準(抜粋)
お客様に対して
- 私たちは、誠意を持って誠実にお客様に対応し、お客様のご意見をもとに品質とサービスの向上に努めます。
- 私たちは、社内ルールに則って、品質および在庫保管期限の徹底管理を行います。
- 私たちは、安全な商品を提供するために、各規格・規準を遵守します。
- 私たちは、安心して商品をご使用いただけるよう、正しい取扱方法と注意事項を明記し、確実に説明を行います。
- 私たちは、不当な取引制限や不公正な方法による取引を行いません。
- 私たちは、作業標準と品質管理の徹底および検証試験の実施により、お客様に満足いただけるモノづくりに努めます。
- 私たちは、品質不具合に対して、徹底的な原因究明と迅速な対応・対策を行い、再発防止に努めます。
- 私たちは、法令や法規に対応して商品情報を開示します。
- 私たちは、商品の性能や品質等について、誤認を引き起こしかねない表現をしません。
- 私たちは、お客様の機密情報や個人情報が漏洩しないよう、責任を持って管理します。
- 私たちは、社会通念上認められない要求は、断固拒絶します。
製品安全の確保に向けた取り組み
安全な製品利用に関する情報公開
ウォータージェットは当社技術を生かした特有の製品であり、数十から数百m/秒の高速水噴流がノズルから噴射されるため、使用方法を誤ると危険を伴いますが、一般的にその使用方法は知られていません。当社は、ウォータージェットの安全な使用方法について積極的にお客様に共有するとともに、万が一事故が発生した場合の対処方法をWebサイトで開示しています。
製品の安全稼動に向けた取り組み
当社グループは、当社製品が導入された後も長く安全に稼働するよう、セットアップ、メンテナンス、リニューアル、サプライケアサービス、保全まで一貫した体制で行っています。どのような設備においても、経年劣化などによるトラブルは発生する可能性があり、実際にトラブルが起きると生産活動だけではなく、安全面においても深刻な問題になり得ることから、予防保全・定期点検を積極的に行っています。
当社グループの強みは、卓越した技術力と豊かなノウハウ、万全のネットワーク体制であり、技術力向上のために、定期的な勉強会の開催や、グループ間の人材交流を行っています。
また、セットアップやメンテナンス作業中などに気付いた製品の改善点については、設計担当者へ提案するなどして、さらなる品質の向上、長く安全な稼働につなげています。
- セットアップ
各種機械設備の据付
試運転・調整
機械操作説明、プログラミング指導
保守指導などのコンサルタント
- メンテナンス
各種機械設備の精度・機能点検
設備の調整工事や定期故障診断、修復工事
安定稼動のための保守・点検
- サプライケア(部品販売)
各種機械設備およびユニット類の保守部品、修理部品の供給
その他アフターサービス
製品不具合の発生時の対応
スギノマシンが製造し販売した製品に不具合が発生した場合は、原因の調査および応急処置・再発防止対策を早急に講じます。品質保証本部ではそれらの対策の妥当性について確認を行うとともに、講じた対策が全て完了するまで管理を行うなど、確実なフォロー体制を整備しています。
万が一、PL(製造物責任)事故などの重大な製品事故が生じた際には、社長への報告・承認を経て、品質保証本部長がただちに対策チームを組織し、必要に応じて対策会議を設置し、原因の究明と対策を実行します。不具合については、製品別・原因別に分類し、統計を作成するなどして、事象の再発防止につなげています。
品質研修
スギノマシンは品質向上のために、多様な研修や資格制度の導入をしています。
研修・資格制度一覧
研修・資格制度名 | 対象者 | 内容 |
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品質マネジメントシステム(QMS)研修 | QMS対象部署社員 | 「品質とは」という初歩から内部品質監査員レベルの方まで4段階に分けて実施 |
内部品質監査員講習 | 内部品質監査員候補者 | 内部品質監査員になるための講習 |
品質管理検定(QC検定) | 希望者 | 年に2回実施し、1回の検定につき40~50人が受検 |
外部講師を招いた技術講習 | 希望者 | メーカーや外注先企業のご担当を講師に招き、技術の向上を目的とした講習会を毎月実施 |